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マイクロソフト・トゥディ ― 第20回

Win8責任者・シノフスキー氏が退社した理由

2012年11月16日 22時00分更新

文● 大河原克行

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 米マイクロソフトのWindows兼Windows Live担当プレジデントのスティーブン・シノフスキー(Steven Sinofsky)氏が、突然の退社を発表した。

 2012年10月26日に発売されたばかりのWindows 8の開発を指揮。次期CEOの有力候補のひとりとしても位置づけられていた人物だ。

 その功績は社内外からも評価されている。

スティーブン・シノフスキー(Steven Sinofsky)氏

 たとえば、Windows Vistaまでは、Windowsの発売日は当初計画から遅れることが一般化していた。しかし、それまでOfficeの製品開発を指揮していたシノフスキー氏が、初めて指揮をとったWindows 7では、一度の延期もなく、予定通りに発売され、Windows 8でもそのセオリーが同様に守られることになった。

 これは、PCメーカーをはじめとするパートナー会社にとっても重要な点だ。事業計画の立案において、時期的なブレがないことは欠かせない要素だからだ。実際、日本のPCメーカーの間からは、Windows 8の発売に向けても、今年春の時点から、「発売日が遅れることはない」という確証のようながものがあったことが伺われた。

 そして、シノフスキー氏は、日本好きとしても知られる。

 Windows 7の発売日には日本に滞在し、発売イベントに参加。Windows 8では、発売日こそ世界最大の発売イベントとなったニューヨークにいたものの、今年4月には来日して、リリースプレビュー版の投入時期を、日本から世界に向けて発信するなど、日本の市場を重視。さらに、来日した際には、1人で成田エクスプレスに乗って都内に入り、定宿としていた新宿のホテルから、1人で歩いて量販店をフラフラするなど、VIPとは思えないような動き方をする人物としてもユニークであった。

Windows 7発売時は、日本に滞在して発売イベントに参加した今年4月に日本で開催された開発者向けイベント「Windows Developer Days」では、Windows 8開発責任者として来日。リリースプレビュー版の配布時期を発表した

 だが、その一方で、シノフスキー氏に対する強い風当たりが出始めていたのも事実だ。

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