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音楽配信の巨人iTunes Storeに追いつけるのか

マイクロソフト、音楽配信サービス「Xbox Music」を日本でも開始

2013年11月28日 22時00分更新

文● 貝塚怜/ASCII.jp編集部

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 日本マイクロソフトは11月28日、プレス向けに説明会を開催。音楽配信サービス「Xbox Music」を国内向けに提供すると発表した。時期や配信レーベルについては、決定次第改めて発表するとのこと。ただし、「サービス開始に向けた準備の最終段階に来ている」としており、間もなくの提供開始になる予定だという。

マイクロソフトの音楽配信、Xbox Musicがついに日本上陸!

Xbox Music。Windows 8.1の「ミュージック」アプリより利用できる

 Xbox Musicは、マイクロソフトがすでに23カ国で展開している音楽配信サービス。全世界で約3000万曲の楽曲を配信している。Windows 8.1およびWindows RT 8.1の「ミュージック」アプリから利用できる。購入にはクレジットカード(Microsoftアカウントに登録)か、プリペイドのWindows Store ギフトカードが必要。配信音源のファイルフォーマットはMP3で、ビットレートは320kbps(一部楽曲はビットレートが異なるとのこと)。

シンプルで明快なメニュー。画面下部の黒いバーがプレーヤー

かなり詳細に見えるバイオグラフィー。国内アーティストではどうなるのか注目したい点だ

 Xbox Musicの特徴は、楽曲の購入画面からサンプル試聴ができるだけでなく、関連アーティストやアーティストのバイオグラフィーを閲覧できる点にある。Windows 8.1の標準機能である「スナップ(可変画面分割)」を利用すれば、楽曲を選びながら関連アーティストを探す、バイオグラフィーを見ながらどの楽曲を購入するか考えるといった使い方もできる。とはいえ、現時点では配信レーベル/アーティストなどの情報が何もなく、バイオグラフィーや関連アーティスト欄が、どの程度の充実度になるのかは不明。

利用にはクレジットカードかプリペイドのWindows Store ギフトカードが必要

国内におけるXbox Musicの強みは?

Xboxプロダクト マーケティンググループのシニアマネージャー 井上正之氏

 Xboxプロダクト マーケティンググループのシニアマネージャー 井上正之氏は、「単なる配信サービスではなく、ユーザーが音楽を心から楽しみ、もっと好きになるようなサービスにしていきたい」と語ったが、そのためには配信レーベルの豊富さ、配信楽曲の多さが必須とも言える。また、国内では圧倒的な人気とも言えるアップルのiTunes Storeとの差異を出すとすれば、バイオグラフィーや関連アーティスト欄の充実度も重要になってくるだろう。なお、iOS、Androidなど他のプラットフォームに向けた国内展開は現在「検討中」としていた。Xbox 360からの利用も現時点で未定、同社が海外で展開している定額制の「Xbox Music Pass」についても協議・検討中とのこと。海外と全く同じ仕様というわけにはいかないようだ。

Xbox Musicの利用に最適なPCとして、NEC、富士通、SONY、東芝、ASUS、ヒューレット・パッカードの6社の製品を挙げていた

 また、説明会終盤では同社は、Xbox Musicの利用に最適なPCとして、NEC、富士通、SONY、東芝、ASUS、ヒューレット・パッカードの6社の製品を挙げていた。いずれもパイオニア、harman/kardonといったオーディオメーカーと協業して、音にこだわったPCをリリースしているメーカーだ。記者の質問に対して「未定」としていたハイレゾ音源の配信にも期待したいところ。

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