前へ 1 2 3 4 5 次へ

世代交代なるか? 「Samsung SSD 840」シリーズの実力を探る

文●池座 優里

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「ATTO Disk Benchmark 2.47」によるベンチマーク

 最後に「ATTO Disk Benchmark 2.47」でシーケンシャルアクセスの最大値を確認しておこう。

Samsung 840 PRO 512GB

Samsung 840 250GB

Samsung 830 256GB

 840 PROはリード最大560MB/sec、ライト最大530MB/sec、840はリード最大560MB/sec、ライト最大264MB/secでいずれも公称値を上回った。また830もリード最大549MB/sec、ライト433MB/secと十分健闘しており、シーケンシャルアクセスを重視するなら830もまだまだ魅力的な存在となりそうだ。

最高性能を求めるなら「Samsung SSD 840 PRO」一択
「Samsung SSD 840」は価格設定にやや疑問が残る

 ここまで新型コントローラー「MDX」を搭載したSamsung SSD 840シリーズについて検証を行なってきた。まず下位モデルの840だが、830からランダムアクセスはリード、ライトとも高速化されているが、シーケンシャルライトが大幅に低下している点はやはり気になるところ。
 またTLC採用のためか、テストでもやや不安定な傾向を示す場面があり、現時点では少々成熟度が足りない印象を受ける。加えて価格も830より若干高めの設定になるということで、830が併売される間はどちらを選択するか、ユーザーはなかなか難しい判断を迫られそうだ。

「Samsung SSD 840」は、シーケンシャルライトが大幅に低下している点が気になる。加えて価格も830より若干高めの設定になるという。「Samsung SSD 840 PRO」はランダムアクセスが大幅に高速化され、弱点のない製品に仕上がっている

 一方の840 PROについては、830の高速なシーケンシャルアクセスはそのままに、ランダムアクセスが大幅に高速化され、まさにウィークポイントのない製品に仕上がっている。テスト結果をみる限り安定性にも不安はなく、5年間という長期保証も提供されることから、パフォーマンスだけでなく品質を重視するユーザーにも受け入れられるだろう。
 価格は840より25%ほど高くなるということだが、パフォーマンスや信頼性を考えれば十分許容範囲内で、ハイエンドSSDの主役として今後大いに存在感を発揮してくれそうだ。

前へ 1 2 3 4 5 次へ

この記事の編集者は以下の記事もオススメしています

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
2020年
01月
03月
05月
06月
07月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
03月
04月
05月
07月
09月
10月
11月
12月
2018年
01月
04月
05月
06月
07月
09月
11月
12月
2017年
06月
08月
09月
10月
2016年
02月
06月
09月
10月
11月
12月
2015年
11月
2014年
07月
12月
2013年
07月
12月
2012年
10月