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富士見iPhoneクラブ ― 第59回

「ブラアプリ」と呼びたい!iPhoneで東京の古地図を見よう

2012年09月12日 12時00分更新

文● 富士見iPhoneクラブ製作委員会(編集担当:じまP)

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富士見iPhoneクラブのメンバーが、自分がお気に入りのiPhoneアプリを紹介する水曜日。ゆるふわ&腹黒なメンバーが、毎回役立つ(?)アプリをピックアップしていくぞ。

Tokyo Jisou Maps App
価格1900円 作者Japan Map Center, Inc.
バージョン1.2.0 ファイル容量1076.0 MB
カテゴリーナビゲーション ユーザーの評価(4.5)
対応デバイス全機種 対応OSiOS 4.0以降

明治から現代までの東京が見られる!

地図で東京の変遷を見られる『東京時層地図』

 数多くの機能を持つiPhoneだが、利用する機会が多いのは『マップ』系アプリだろう。iPhoneクラブでも、マップを使ったテクニックの数々や、ファミレスの位置を検索できるアプリ『ファミレスマップ』などを紹介してきた。

 今回はちょっと趣向を変えて、現在の街並みから何かを探すのではなく、昔はここに何があったのか、どのように街が発展していたかを、地図上でじっくり堪能できる『東京時層地図』を紹介しよう。明治から現代までの東京の古地図や、地形地図などを閲覧できる地図アプリだ。

 使い方はいたって簡単。アプリを起動すれば『マップ』のように地図が表示されるので、画面右下のアイコンをタップし、見たい時代を選んでタップするだけ。それだけで、地図が現代から、その時代へと切り替わる。


アイコンをタップするだけで7つの時代にタイムスリップ

 表示できるのは、7つの時期(文明開化期、明治のおわり、関東地震直前、昭和戦前期、高度成長前夜、バブル期、現代)に、航空写真や地形などを加えた10種類。「当時はこんなものがあったのか」や「昔はここに何もなかったんだ」など、スクロールするたびに驚きがあるはず。

 現在の地図と航空写真は、『マップ』などと同じようにGoogleマップを使用しているので、インターネット接続が必要となる。しかし、古地図や地形といったデータはアプリ内部のものなので、オフライン環境でも表示できる。もちろん、GPS情報で現在地を表示させることもできるので、現代の地図との比較も簡単だ。

現代の地図を見ながら画面右下のアイコンをタップすると、文明開化期、明治のおわり、関東地震直前……など、様々な時代の地図を見ることができる
ちなみに画像はJR池袋駅近辺。線路ができてから栄えはじめ、バブル期にはほぼ現在の街並みと同じになっている様子がよくわかる

都内の高低差も把握できる、まさに東京ブラアプリ!

 【文明開化期】や【明治のおわり】の地図を見れば、浅草辺りの“下町”と呼ばれるエリアや、今でも大人の街として知られる銀座などが、当時から賑やかだった様子がしのばれる。明治時代が舞台の創作物を愛好している人なら、このアプリで作品内の日常をたどるのも面白い。一方、【バブル期】の地図は、世代によっては「そういえばここにこんな店あったなあ……」と胸が熱くなってしまうだろう。

 また、今でこそ人であふれかえっているものの、明治時代は畑や民家だったという場所も少なくない。「そんな場所なんてあるの?」と思った人は、ぜひ本アプリで渋谷や原宿あたりの古地図を見てほしい。

 高低差を表示する地形地図モードでは、坂の多い場所や、丘のようになっているところも把握できる。「道玄坂」「宮益坂」など、有名な坂の多いJR渋谷駅近辺を見ると、渋谷駅の部分だけ谷間のように落ち込んでいるのがはっきりわかる。

時代をさかのぼってみると、今の名残を留めているところもあれば、まったく残っていないところも。今は若者で溢れかえっている原宿も、明治時代(左)は畑ばかり……
地形の地図も見られる。渋谷は道玄坂や宮益坂などの坂が多いが、これで見ると渋谷駅は周りよりも一段低いところにあるのが 目に見えて把握できる

「NOT 85」なプレミアムアプリ、確かに1900円の価値はある

 よく行く場所や、職場の付近などをこれで見ていると、あっという間に時間が経ってしまう。また、外出時に本アプリで古地図を眺めながら、現代の街並みを歩くのも楽しい。

 これまでiPhoneクラブでは、どちらかというとシンプルでお手軽なアプリを紹介することが多かった。一方『東京時層地図』は1900円、約1.1GBとかなりヘビーなアプリ。しかし、いつでも古地図が手元で読める電子書籍のようなものと考えれば、納得のお値段ではないだろうか。なお、姉妹アプリとして、本アプリの横浜版『横濱時層地図』もある。

地図を選ぶとき、地図名の横にある【→】をタップするとその地図の解説が読める。また、地図ごとに凡例(図表で使用する記号などの意味の説明)も見ることができる。現在の地図記号とはだいぶ違うので、比べてみるのも一興だ

このアプリをオススメする覆面:ニッシーさん

 リア充で忙しい私だが、たまに東京をひとりで歩きたくなることもある。そんなときにこのアプリがあると、見慣れた街も歴史のロマンとともに歩むことができる。読書家の人なら、明治や大正の文豪が書いた小説を、本アプリを片手に読むというのも粋だろう。お店の女の子に「原宿って昔は畑だったんだよ」と古地図を見せたところ、「そうなんだ、知らなかったー!」と大変ウケたのでおすすめだ(編註:営業トークです)。

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