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3万円台のBlu-ray Discレコーダーは買い……なのか!? 第1回

ソニー、パナ、東芝……3万円台のエントリーBDレコ3機種比較!

2012年08月13日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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ダブルチューナー搭載!
2番組同時録画が可能な東芝「DBR-Z110」

「DBR-Z110」

「DBR-Z110」

 東芝の「DBR-Z110」(実売価格3万8000円前後)は、実売3万円の価格帯のモデルとしては数少ないダブルチューナー機だ。すでにDVDレコーダーなどを使っていて、シングルチューナーでは録りたい番組の放送時間が重なって録画できずに悔しい思いをしたことがある人にとってはありがたいモデルと言える。

正面にはB-CASカードスロットのほか、SDメモリーカードスロットとUSB端子があり、HDビデオカメラの動画の取り込みなどが行なえる。背面の端子類はシンプルで、ハイビジョン映像を出力できるのはHDMI出力のみ。ビデオ入出力を各1系統備える

正面にはB-CASカードスロットのほか、SDメモリーカードスロットとUSB端子があり、HDビデオカメラの動画の取り込みなどが行なえる。背面の端子類はシンプルで、ハイビジョン映像を出力できるのはHDMI出力のみ。ビデオ入出力を各1系統備える

 その分、同価格帯の3モデルと比べても機能はシンプルで、言わばテレビ録画のための機能に絞ったモデルだ。

シンプルがゆえにわかりやすいメニュー

DBR-Z110のスタートメニュー。録る/見る/残すの目的別に整理された項目となっており、使いやすくまとめられている。項目数も少ないので親しみやすい

DBR-Z110のスタートメニュー。録る/見る/残すの目的別に整理された項目となっており、使いやすくまとめられている。項目数も少ないので親しみやすい

 操作メニューなどを見てみると、機能がシンプルな分、表示メニューの項目は少なく最近の多機能なAV機器は使いづらいと感じる人でもわかりやすいものとなっている。

 見た目としては少々やぼったいというか、チープな印象もある。その一方で、記録用のBDディスクを挿入していないとダビング関連の「残す」メニューがグレーアウトされるようになっているなど、使いたい機能を探しやすくするための工夫が施されている。初心者に向けた親切設計はきちんとしている。

番組表画面。シンプルな表示ではあるが、組み合わせるテレビの画面サイズに合わせて、最小3ch~最大19chの表示切り替えが可能

番組表画面。シンプルな表示ではあるが、組み合わせるテレビの画面サイズに合わせて、最小3ch~最大19chの表示切り替えが可能

DBR-Z110はダブルチューナー機だが、2番組録画時は一方をDRモードにする必要がある

DBR-Z110はダブルチューナー機だが、2番組録画時は一方をDRモードにする必要がある

番組検索機能は、ジャンルやキーワードなどの標準的なもの。ただし、キーワードや人名はあらかじめ登録されており、有名なタレントなどは入力なしで検索できる

番組検索機能は、ジャンルやキーワードなどの標準的なもの。ただし、キーワードや人名はあらかじめ登録されており、有名なタレントなどは入力なしで検索できる

 番組表もシンプルな表示だが、最大19chの表示ができるなど機能的には十分。録画操作もワンボタンで簡単予約ができるなど手軽に使える。

 番組表の表示時間も実測で3秒台と実用的な速度だし、スクロールも比較的スムーズだ。1秒台で起動する高速起動モードは、待機時電力を抑えるためによく使う時間帯を設定しておくことも可能。高速起動をオフにしても5秒程度とそれほど待たされないので、電気代を節約するならば高速オフでも十分使えるだろう。

 地デジやBDソフトの画質は、解像感はややソフトな印象だが、ノイズが少なく見やすい映像になっている。忠実度の高い色合いではあるのだが、肌がややあっさりとした表現になるなど、やや大人びた映像になっている。なお、BD再生にかかる時間は約33秒と、最新モデルとしては出画までの時間はやや遅い。

 トータルの印象としては、前述のようにテレビ録画や再生のための機能に絞ったシンプルなモデルと感じる。ちょっと惜しいのは自動CMカット機能がないのでCMを飛ばして再生するのがやや面倒になると感じた点。

 画質的にも十分な実力となっており、とにかく安価でテレビ録画をしたいという人には機能的な不満もなく、快適に使えるモデルと言えるだろう。

総合評価

機能性:★★★★(4)

使いやすさ:★★★★★★(6)

拡張性:★★★★★★★★(8)

画質・音質 ★★★★★(5)


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