使い勝手につながるリモコンを横比較!
ここまででそれぞれの機種の機能や特徴を見てきたが、使い勝手の面で大きなウェイトを占めるのは付属のリモコンの操作性ではないだろうか? ということで最後にそれぞれのリモコンを横比較してみた。
ソニーのリモコンは上級機と共通のボタン配置を採用。ボタン配置も使いやすくなっており、わかりやすく簡単に使うことができる。
パナソニックのリモコンは上位機種と異なりカバーなどがない。すべてのボタンを正面に配置しているため全部のボタンを視認できるがボタン自体がやや小さい印象。文字は比較的大きめなので、目的のボタンが探しづらいということはなかった。
東芝は標準タイプと簡単操作タイプの2つのリモコンを同梱するのが特徴。標準タイプのリモコンはボタン配置などは一般的なものだが、表示は小さく目当てのボタンを探しにくいと感じることがあった。
一方で簡単操作用のシンプルリモコンはボタン数を減らして文字などが読みやすくなるように工夫している。録画した番組を見るだけなど、手軽に使いたい人には簡単リモコンの方がなじみやすいだろう。
BDレコを買う絶好のタイミングは今!?
VHSデッキの普及以来、テレビ放送を好きな時間に楽しめる「タイムシフト再生」として、貴重なコンテンツを保存しておく映像コレクションとして、日本のテレビ生活には欠かせない存在であるレコーダー。
テレビ放送を気軽に録画して快適に楽しみたいという需要は大きく、今やほとんどのテレビがUSB HDDを追加すればテレビ録画ができてしまうようになっていることでもわかる。しかし、VHSデッキ時代には700万台規模の市場があったレコーダーは、実は半分以下に縮小してしまっている。
これは、テレビ自体が録画機能を持つようになっただけでなく、PCでのテレビ視聴・録画や、スマホなどでのワンセグ視聴と、テレビの視聴スタイルが多様化したことも大きい。だが、一番の問題は、長く続いたVHSデッキ時代に比べて、DVDレコの登場以来、ハイビジョン対応やBDレコの登場と、大きな転機がいくつもあったことだと筆者は考える。
多くの人がその変化について行けなくなってしまったこともあるし、DVDからBDへの変化が早かったため、製品の低価格化があまり進まずに普及を妨げた面もあるだろう。
そんなBDレコも今やエントリークラスであるシングルチューナー機は3万円台で買える。まだBDレコ(もしくは再生環境を)持っていないという人には購入のチャンスではある。
テレビ録画からBD・再生記録までを
手軽に楽しみたいならエントリーもいい選択
ただし、価格がこなれて魅力が増したBDレコも、価格だけを考えるとライバルは多い。単純にテレビ番組を録画するだけならば薄型テレビにUSB HDDを追加するだけでいいし、BD非搭載のHDDレコーダーも魅力的なモデルが多い。
BDレコならではのよさというと、多くの人になじみやすい操作でテレビ番組の録画からBD保存まで一通りこなせることだろう。今回紹介したモデルは、いずれもそのニーズを満たしており、手軽なテレビ録画やBDソフト再生も楽しめる機器としての価値は大きいと思う。
このほか、価格がリーズナブルということで買い増し用としてもおすすめ。リビングにはすでにBDレコがあるが、家族と一緒に使っていると、さすがに3チューナーでも録画は厳しいこともある。自分専用としてシングルチューナー機を追加するのもいいだろう。
とはいうものの、わざわざBDレコを手に入れるならば、ヘビーな録画をしたいという人もいるだろう(VHSからの買い換え後は録画番組がかなり増える傾向にある。EPGなどが使いやすく、ついつい録画してしまうのだ)。
そんな人のために、次回は各社の3チューナー機のミドルクラス機を試してみる。エントリー機と比べてどんな機能が増えているのか、どんな使い方が広がるのかも含めて、より多彩に楽しめるBDレコの魅力を紹介していこう。
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