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REGZA ZシリーズがCELL REGZAに迫る!

6ch同時録画の「REGZA」&「REGZAブルーレイ」新機種登場

2011年04月20日 16時55分更新

文● ASCII.jp編集部

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 東芝から、液晶テレビ「REGZA」の新機種と、BDレコーダー「REGZAブルーレイ」などが発表された。REGZAの新機種は「ZG2」と「ZP2」の2シリーズ。どちらも高画質、高機能モデルとなる(鳥居一豊氏によるレビューを即日公開)。

タイムシフトマシンを装備したZG2と
26V型で3D対応のZP2

55V型の「ZG2」(左)と、32V型の「ZP2」(右)

 ZG2は、3月に発表された「Z2」で初採用された、画像処理エンジン「レグザエンジン CEVO」のコアLSIを2つ搭載した「レグザエンジン CEVO Duo」を採用。処理の高速化により、地デジ6chの同時録画が可能となっている。

ZG2は、「タイムシフトマシン CEVO」

ZG2は、「タイムシフトマシン CEVO」で地デジ6chの同時録画が可能になった

 ZG2は2TBのHDDを内蔵しており、このうちの1.5TBに最大6chの番組を常時録画し続ける「タイムシフトマシン CEVO」機能を搭載。6chで約30時間分の番組を録り貯めておくことができる(容量が一杯になったら、古い番組から自動消去される)。

 液晶パネルは4倍速駆動で、3D表示にも対応。超解像処理は、前後の複数フレームを参照する「レゾリューションプラス6」を採用する。

 画面サイズは55V型(予想実売価格49万円前後)/47V型(同39万円前後)/42V型(同30万円前後)の3種類を用意。発売時期は5月下旬となる。

 一方、6月上旬に発売予定のZP2は32V型(予想実売価格15万円前後)と26V型(同13万円前後)という、小さい画面サイズのラインナップとなる。しかし、どちらもフルHDパネルを採用し、3D表示にも対応。32V型は倍速駆動となる。

ZP2が採用する3D方式「シアターグラス3D」(パッシブ方式)

 ZP2の3D方式はZG2で採用している(3Dテレビで一般的な)、右眼用と左眼用の映像をフレームごとに切り替える「アクティブシャッター」方式ではなく、1フレームで右左両方の映像を表示する「パッシブ」方式を採用する。

 右眼用、左眼用の映像を垂直方向に1ドットずつ、交互に表示する方式で、液晶パネル前面には偏光フィルターが装備されており、その映像を偏光メガネで見ることで、右眼用、左眼用の映像がそれぞれの目に届き、立体視できる。メガネに電源(電池)が不要で、蛍光灯などの影響によるフリッカー(ちらつき)も軽減できる。

 さらに、ゲームモードにおける映像の遅延時間も短縮しており、26V型における2Dゲームの遅延時間は約0.2フレーム(約3ms)、3Dゲームでは約1.5フレーム(約25ms)となっている。

 この特性を生かし、ZP2は新たに「3Dゲーム・ターボ」というゲームモードを搭載。20gという軽量のメガネとちらつきの少ない映像により、長時間ゲームをプレイしても疲れにくいという。

 画像処理エンジンには、レグザエンジン CEVOを採用。液晶パネルは倍速駆動で、超解像技術はZG2と同じレゾリューションプラス6となる。

開発表明の「ピークシフト機能」搭載テレビ

開発表明の「ピークシフト機能」搭載テレビ

 このほか、バッテリーを内蔵した「ピークシフト機能」搭載テレビを7月に発売する予定であることも発表した。夏の電力ピーク時間帯に、AC電源からバッテリー駆動に切り替えてテレビを視聴できる。画面サイズは19V型で、バッテリー駆動時間は3時間程度を予定している。

USB HDD録画機能などが強化された
REGZAブルーレイ

左上が「RD-BZ810」、右上が「RD-BZ710」、左下が「RD-BR610」、右下が「D-BR1」。

 REGZAブルーレイは、1TB HDD、Wチューナー内蔵の「RD-BZ810」(予想実売価格11万5000円前後)、500GB HDD、Wチューナー内蔵の「RD-BZ710」(同10万円前後)、500GB HDD、シングルチューナー内蔵の「RD-BR610」(同8万円前後)、の3機種と、HDDを搭載しない「D-BR1」(同3万5000円前後)が登場する。D-BRは6月下旬、それ以外は5月下旬発売予定だ。

 従来から“RD”型番のREGZAブルーレイは外付けUSB HDDへの録画に対応していたが、新機種ではその最大容量が2TBから4TBにアップした。また、「見るナビ」「編集ナビ」画面の「クイックメニュー」からUSB HDDへの切り替えができるようになり、編集やダビングなどがしやすくなっている。

 RD-BZ810/BZ710は最大10倍の長時間録画を2番組同時に行なうことができ、その状態でBlu-rayソフトの再生が可能となった。テレビ録画などでは、本編以外の部分を自動でチャプター分割する「マジックチャプター」にも対応し、2番組同時録画時は両方の録画番組に適応される。

 シングルチューナーのRD-BR610も、外部チューナーと組み合わせることで、地デジ/デジタルBS/デジタルCSとスカパー!HDの2番組同時録画が可能となっている。

 さらに、いったんBlu-rayディスク(BD-REもしくはファイナライズしていないBD-R)に書き出した番組を、再びHDDに書き戻すことが可能。ダビングに関しては最大15倍の長時間記録ができるほか、DRからMPEG-4 AVCへの変換時間も従来の最大2倍速から最大3倍速に高速化された。

REGZAで録画した番組を「ぴったりダビング」で書き出せる

REGZAで録画した番組を「ぴったりダビング」で書き出せる

 REGZAとの連携も強化されている。REGZAで録画した番組をREGZAブルーレイでBDメディアに書き出す際、チャプターポイントが引き継がれるほか、1枚のメディアにぴったり収まるようにビットレートを調整する「ぴったりダビング」に対応した。なお、対応するREGZAはZG2/Z2/ZP2とCELL REGZA X2/XE2となる。

AVCHD方式の動画の取り込みに対応した

 このほか、AVCHD方式のビデオカメラの映像をUSBケーブルで直接取り込むことが可能。取り込みの際に、シーンごとにチャプターポイントが設定されるとともに、撮影日時がタイトルとして表示されるため、管理がしやすくなっている。

 D-BR1はREGZAやAVCHD方式のビデオカメラと直接接続が可能なBDレコーダーで、ネットダビング対応のREGZAで録画した番組を、直接BD/DVDメディアに書き出せる。ぴったりダビングに対応するほか、3倍までの長時間ダビングが可能だ。BD/DVDプレーヤーとしても利用でき、Blu-ray 3Dの再生にも対応する。

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