ELEVEN HUNDRED
●URL:http://www.antec.com/product.php?id=NzA0NTYx
●実売価格:1万2800円前後
さて次に紹介するのは冷却力と通気性を重視したゲーマー向けの「ELEVEN HUNDRED」だ。ゲーマー向けPCケースというと、SFやミリタリー風味に走った製品が多く、いい年こいた大人にはちょっと……な製品が多いが、ELEVEN HUNDREDは落ち着いていながらも速さを感じさせるデザインが光る。
ただ、細部を見ていくと、どうもどこかで見たような感じが……そう、ELEVEN HUNDREDのシャーシはP280と共通。違うのはフロントパネルと天井のファン、そしてシャドウベイの構造だけなのだ。
という訳でここでは、ELEVEN HUNDREDの売りとなる通気性やP280との相違点を中心にチェックしていきたい。
まずは通気性からチェックしていこう。P280と同じシャーシを採用しているが、ELEVEN HUNDREDには開閉可能なフロントパネルのかわりに、ほぼ全面メッシュのパネルが固定されている。
そして何より重要なのは両側面にファン設置穴があること。高発熱のビデオカードを長時間回しっぱなしにする場合、ケース前面→背面の気流だけでは少々不安だ。しかしELEVEN HUNDREDならビデオカードの真上から気流を浴せることができる。毎晩深夜までゲームに興じるような生活をしているなら、P280よりELEVEN HUNDREDの方が断然安心だ。
ただ、サイドパネルにビデオカード冷却用ファンをつけると、高さ160mmクラスの大型CPUクーラーと干渉する点には注意したい。
基本シャーシは一緒でもファン穴設置パターンとフロントパネルの交換でこれだけ毛色の違った製品になるんだ……と驚かされる。性能に関しては甲乙付け難く、外見の好みを除けば、静音(と言うより遮音)性ならP280、長時間ゲームならELEVEN HUNDREDがよい程度の違いしかない。どちらの製品も作業空間が広く組みやすいため、中上級者はもちろん、初心者にも安心してオススメできる製品といえる。
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