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長~く使える極上のPCケース2012 第3回

長~く使える極上のPCケース2012【NZXT&コルセア編】

2012年07月25日 11時00分更新

文● 加藤 勝明

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 PC自作におけるPCケースは“遊び”や“個性”の要素を追求できる数少ないパーツだ。しかし単にフロントパネルや塗装を変えただけの製品を紹介するのは「長~く使える極上のPCケース」特集の精神に反する。PCケースとしての基礎ができていて、なおかつ見た目や機能が個性的な2メーカーから、1製品ずつ紹介しよう。

 今回は、近年注目度が高まっている、NZXTとCorsairの製品をチェックしてみよう。

NZXT「Switch 810」

●URL:http://www.nzxt.com/new/products/crafted_series/switch_810
●実売価格:2万2300円前後

天井部を開閉できるギミックが自作マニアの心をくすぐる、NZXT製の「Switch 810」

 最初に紹介するのはNZXT製の「SWITCH 810」。NZXTといえば、昨年登場した「Phantom」など、フロントパネルのデザインにこだわりを見せるアメリカのメーカー。今年のSWITCH 810はこれまでの強烈なSF風味は少々薄めだが拡張性、静音性、そして冷却力の3つを重視したエンスージアスト向けの製品だ。

写真で見ると普通のタワー型のように見えるが、高さは610mm弱とかなりデカい。フロントと天井パーツは樹脂製だが、シャーシは厚さ約1mmのスチールで結構ガッシリと組んである

特徴的なのは背面ファンの設置穴。縦長のネジ穴がいくつか設けられており、冷やしたい場所の高さに合わせて微調整が可能になっている。120mmファンを上下に2基設置できそうだが、上側のファンは薄型にしないと天井ファンにひっかかる可能性がある

一番上のパネルの下には、USBポートやカードリーダー、本体に組み込まれたLEDのスイッチなどが収められている

 まず気がつくのは、マザーボードを固定するシャーシの広さだ。E-ATXやXL-ATX対応のPCケースは割と多いが、この製品はデュアルXeonマザー(例:ASUSTeK「Z9PE-D8 WS」)などで採用されている「SSI-EEB」に対応している。E-ATXとSSI-EEBはマザーの大きさこそ同じ約330×305mm)だが、一部ネジ穴の位置が違う。SSI-EEBマザーで組みたいが、これがピッタリハマるPCケースとなるとかなり限定されてしまうのだ。

エンスージアスト向けだけあって外から内部のパーツを見てニヤニヤできるのぞき穴を装備。イマドキのPCケースだけあって、裏配線用の穴も10個、しかもゴムの目隠し付きで用意されていたり、裏配線したケーブルをまとめるための結束バンド用の穴が各所に設けられている。

マザーとRadeon HD 7970を2枚詰めた状態。SSB-EEB対応だけあって大型のATXマザーを付けても、まだかなり余裕が残されている。ビデオカード用のスペースは実測340mmだが、後述するドライブベイ付属のファンを最大に展開した場合は290mmとなる

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