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長~く使える極上のPCケース2012 第5回

長~く使える極上のPCケース2012【クーラーマスター編】

2012年07月27日 11時00分更新

文● 加藤 勝明

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 ここまでの2012年版「長~く使える極上のPCケース」特集は、割とシンプルな飽きのこないデザインの製品を中心に紹介してきた。だがラスト2回ではPCケースで最も濃厚な、いかにも“コアゲーマー向けハイエンドPCケース”にスポットライトを当ててみたい。その第2弾はCPUクーラーでおなじみCoolerMasterの製品だ。

「COSMOS II」

●URL:http://www.coolermaster.co.jp/product.php?product_id=6750
●実売価格:3万6800円前後

CoolerMasterが誇るハイエンドPCケース「COSMOS II」。大きさこそが正義! という感じの存在感がスゴイ

 「COSMOS」シリーズとは、CoolerMasterの誇るハイエンドPCケースの血統だ。本特集の2008年版で紹介した初代COSMOSと比較しながら読んでみると、進化のほどがよくわかるはずだ。
 では外観から見てみよう。宇宙船風の面構えや上下に2本ずつ出たハンドル兼スタンドのパイプといったデザインはそのままだが、ただでさえデカいボディサイズがさらに巨大化。高さ約700mm、奥行き640mmというサイズは今回の特集でレビューするどの製品よりも大きい。その理由はこれから分かるが、とにかく拡張性を第一に、冷却力も静音性も確保したらこうなった、という印象だ。

写真では分からないが床の上に置いた時でも物凄いオーラ(というか威圧感)を感じる。上の決めカットと比較すればわかるが、5インチベイはスライド式のフロントパネルの中に隠しておき、必要な時露出させる設計だ

フロントパネル内部には5つの5インチベイが控える。そのうち下2つは3.5インチHDD用のホットスワップベイだ。上3つは単なる目隠し板だが、ケースを開けなくても外から外せるよう配慮されている

電源ボタンやUSBなどのフロントアクセスポートはケース前面上部に集約されている。電源ボタンの両サイドにはファンコントローラーも装備する

こうして写真で見るとごく普通のPCケースのようだが、拡張スロットは10本、一見120mmに見える背面ファンは140mm径と、他の製品よりちょっとスケール感が違うのだ。中段右手には拡張スロットを潰さずにファンコンや水冷ユニットなどのブラケット類を固定できる穴もある

 本体の設計が大型化するに伴い、構成素材は初代COSMOSのアルミ主体から、アルミ+スチール+樹脂の複合素材に変化。とりわけ驚かされるのがサイドパネルの構造。他製品のようにペラペラの1枚板ではなく、車のドアのように内側に樹脂製パーツで厚みを設け、サイドパネル内部に空気の層を設けているのだ。このパネルは蝶番で固定され、ボディにカチッとはまり込む。パネル下部は吸気孔が大きくとられているため、完全にノイズを封じ込められる訳ではないが、内部に層を設けてノイズを減衰させる効果は期待できそうだ。

サイドパネルは前方のヒンジを軸にほぼ90度展開できる。パネルの厚みは中央部で約25mmと分厚く、ノイズの減衰効果を期待できそうだ。初代COSMOSは1.7mmのアルミだったことを考えると、よくもまあここまで成長したもんだ……という気になる

サイドパネルの一番下、後述するドライブベイにかかる部分とビデオカードの部分は大きくカットされており、外気を自由に取り込める設計だ(ビデオカード側の孔には120mmファン2基を内側に固定可能)。パネル内側からフィルターが固定されているためホコリ侵入の心配はないが、ネジでフィルターが固定されているのが残念でならない

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