急激に値下がり進行中のSSD価格
昨今のSSDを語る上で外せないのが、市場価格の下落である。特に今年に入ってからの値下がりは激しく、安いものでは60GBで3000円台、120GBで8000円台まで落ちてきた。もはやSSDは高いというイメージは完全になくなった。新規でPCを組む際はもちろん、いまだにSSD導入を見送っている人がいたら、すぐにでも購入することをオススメしたい。
HDDはアキバでも価格が暴騰
原因はタイの洪水被害!
昨年10月、タイの洪水被害が世界のパソコン業界に与えた影響は非常に大きく、当然ながら秋葉原のHDD価格も直撃した。ある大手ショップでは、1日で数回価格の変更を実施。モデルによっては、わずか数時間で2000円近い値上がりを確認した製品まで出現した。
ユーザーも値上がりには敏感に反応した。「まとめ買い」が各ショップで起こり、「店にあるだけ全部売ってくれ」、「20台、50台といったまとめ買いが多い」、「20台以上販売する際は上司に確認するように指示されている」などと品薄を恐れた法人ユースの購入が、多くのショップで見られた。
もともと限界まで値下がりが進んでいたHDDだけに、その分価格の反発も激しいものとなったが、現在も当時の最安値までは戻っていない状況だ。
では、実際にWesternDigitalを例に見ていこう。洪水直前に一時は特価で4000円台も確認できた「WD20EARX」(2TB)が一気に1万5000円台まで高騰。同じく3TBモデル「WD30EZRX」は8000円台から2万円の大台に乗った。
品不足と値上がりが落ち着き始めたのは2012年に入ってからで、昨年はHDDの購入を見送ったという人もいたのではないだろうか。
ちなみに現在の価格は「WD20EARX」(2TB)が約9000円、「WD30EZRX」(3TB)が約1万3000円といったところ。
かつて記録した最安値を思えば、まだまだ高いと思われるかもしれないが、これ以上の劇的な値下がりは、現状あまり期待できそうにない。必要であれば買ってしまったほうがいいだろう。
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