このページの本文へ

アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2012 第2回

知ったかできるパーツ基礎知識【ストレージ編】

2012年05月29日 12時00分更新

文● 山県

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

急激に値下がり進行中のSSD価格

 昨今のSSDを語る上で外せないのが、市場価格の下落である。特に今年に入ってからの値下がりは激しく、安いものでは60GBで3000円台、120GBで8000円台まで落ちてきた。もはやSSDは高いというイメージは完全になくなった。新規でPCを組む際はもちろん、いまだにSSD導入を見送っている人がいたら、すぐにでも購入することをオススメしたい。

少し前では考えられない価格で販売されているSSD。2台目、3台目用としても気軽に購入できる価格になっている(5月25日現在)

HDDはアキバでも価格が暴騰
原因はタイの洪水被害!

 昨年10月、タイの洪水被害が世界のパソコン業界に与えた影響は非常に大きく、当然ながら秋葉原のHDD価格も直撃した。ある大手ショップでは、1日で数回価格の変更を実施。モデルによっては、わずか数時間で2000円近い値上がりを確認した製品まで出現した。

写真は2011年6月9日の記事より抜粋したもの。ほぼ1年前となるが、現在約1万3000円で販売されているWesternDigitalの3TBモデル「WD30EZRX」が9000円台で販売されていた。ちなみに、同モデルは洪水直前に8000円台まで下落することとなる

 ユーザーも値上がりには敏感に反応した。「まとめ買い」が各ショップで起こり、「店にあるだけ全部売ってくれ」、「20台、50台といったまとめ買いが多い」、「20台以上販売する際は上司に確認するように指示されている」などと品薄を恐れた法人ユースの購入が、多くのショップで見られた。
 もともと限界まで値下がりが進んでいたHDDだけに、その分価格の反発も激しいものとなったが、現在も当時の最安値までは戻っていない状況だ。

各ショップの価格表には購入制限や価格上昇を告知するポップが多数貼られた

 では、実際にWesternDigitalを例に見ていこう。洪水直前に一時は特価で4000円台も確認できた「WD20EARX」(2TB)が一気に1万5000円台まで高騰。同じく3TBモデル「WD30EZRX」は8000円台から2万円の大台に乗った。
 品不足と値上がりが落ち着き始めたのは2012年に入ってからで、昨年はHDDの購入を見送ったという人もいたのではないだろうか。

ようやく落ち着きを取り戻したHDD市場。現在の価格は「WD20EARX」(2TB)が約9000円ほど。あのとき買っておけば……とぼやいても始まらないので、必要なら買うべし

 ちなみに現在の価格は「WD20EARX」(2TB)が約9000円、「WD30EZRX」(3TB)が約1万3000円といったところ。
 かつて記録した最安値を思えば、まだまだ高いと思われるかもしれないが、これ以上の劇的な値下がりは、現状あまり期待できそうにない。必要であれば買ってしまったほうがいいだろう。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中