久々に自作PCに挑戦しようという人のための応援企画として毎年恒例の「アキバで恥をかかないための最新パーツ事情」を今年もお届けする。2011年から2012年にかけて、例年になく新型CPUやGPUが登場し充実した1年となった。何年かぶりにパーツショップを訪れた人は、おそらく初めて目にする製品の多さに戸惑うかもしれない。IntelかAMDか、はたまたGeForceにするかRadeonにするか。そろそろSSDの導入は?
第2回となる今回は「ストレージ編」をお送りする。いうまでもなく、2012年現在のストレージデバイスの話題の中心はSSD(Solid State Drive)。ことストレージに関しては、CPUやマザーボードの買い替えは考えていなくても、SSD導入を検討しているというユーザーは多いのではないだろうか。
また、HDD(Hard Disk Drive)といえば記憶に新しい、昨年秋にタイを襲った洪水被害の影響は現在市場にどのような影響を及ぼしているのだろうか。2011年~2012年にかけてのストレージ事情をまとめておさらいしていこう。
500MB/secオーバーは当たり前
SATA3.0(6Gbps)対応モデルが一気に普及
2011年~2012年にかけてのSSDは新興ジャンルらしい実に活発な動きとなった。Intel、AMDのチップセットのSATA3.0(6Gbps)対応が進むとともに、新たに発売される製品のほとんどがSATA3.0対応モデルへ移行した。
今や、シーケンシャルリードのアクセスが500MB/secオーバーは当たり前の時代となっている。2011年前半がSATA3.0モデルの初期段階とすれば、現在はかなり後期の段階。各社ともファームフェアの精度を上げることで速度向上を図るステージへと突入している。
SATA3.0の速度限界へと早くも近づきつつあるSSD。その次のインターフェース登場まではかなりの時間があることを考えると、今後は速度以外の部分。例えば容量や耐久性、さらには販売価格といった点での付加価値をいかに付与するかが、各メーカー間での競争となっていくだろう。
SSDの頭脳、採用コントローラーの
ラインナップを確認しておこう
それでは具体的に、どのようなモデルが販売されているのか。まずはSSDの頭脳ともいうべきコントローラーから見ていくことにしよう。現在販売中のSSDで採用されているコントローラーは、そのほとんどが以下の4つを搭載している。ユーザーはメーカーが一体どのコントローラーを選択しているのかを、まずは知る必要がある。
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