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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第106回

「iPhoto」で手軽に楽しく写真を活用する技

2012年03月13日 18時00分更新

文● 柳谷智宣

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露出やカラーの調節をはじめ多彩なレタッチが可能

 フォトレタッチができるのも「iPhoto」の大きな魅力。洗練されたインターフェースで、お気に入りの写真をレタッチするのは楽しいものだ。暇な時間に作り込んでもいいし、友人と一緒に作業してもいいだろう。

 画面の回転やトリミング、写真の自動補正機能のほか、「露出」「カラー」「ブラシ」「エフェクト」の4つの機能が用意されている。PC用の画像編集ソフトと比べれば機能の数は少ないものの、基本的な機能は網羅している。手軽にできるぶん、初心者が気軽にフォトレタッチできるのはAppleらしいポイントだ。

 「エフェクト」では、写真を水彩画のように見せる「アート」、強い色を強調して残りはモノクロにする「オーラ」、写真を古く見せる「ビンテージ」などが利用できる。効果の度合いはそれぞれ調節でき、いい感じに仕上げたい。いい構図なのに、細かい部分が目立って落ち着きがない写真ならモノクロにして雰囲気を出してみよう。ピンぼけなら、「アート」エフェクトを一番強く効かせて絵にしてしまう手もある。

写真の一部を切り出すなら、トリミングアイコンをタップし、ピンチ操作で拡大。スライドさせてフレームに切り取る部分を表示させる

画面を長押しすると、コントラストや明度を調節できる

編集をタップし、ツールバーを表示させたら「エフェクト」をタップ

エフェクトの一覧が開くのでタップする

効果を選択し、レベルを調整する。丸いボタンは、写真の端を暗くしたり、ノイズを乗せるといった効果が得られる

 レタッチしていて一番面白いのが「ブラシ」。指でなぞった部分の彩度や明度を上下できるのだ。写真の一部分を鮮やかにしたり、モノクロにしたりと自由自在。集合写真から自分とお目当ての女性だけ目立たせたりできる。もう1つ使いこなしたいのが、「修復」。タップした部分の周りに使われている色を判別し、塗りつぶす機能だ。例えば、肌のあれやニキビ、ほくろ、傷跡などをタップすると、即消えてしまうのだ。女性に写真を送る際はちょいちょい補正してあげるといいだろう。ちなみに、本人の目の前で修正するのは怒らせてしまうのでNG。その場合は余計なことをしない方がいい。そのほか、赤目を除去する「赤目補正」や輪郭を強調する「シャープ」、エッジをぼかす「ぼかし」なども用意されている。

「ブラシ」をタップすると、8種類のブラシが表示される

「彩度を下げる」ブラシで、花の部分をこすってみる

こすった部分のみ、モノクロになった

 「カラー」では、色味の調整やホワイトバランスのカスタマイズができる。曇り空を青空にしたり、くすんだ色の植物を青々と修正できるのだ。ただし、効果を強くすると写真が不自然になるのでほどほどにしておいた方がいいだろう。なお修正した写真はその場で保存される。

 レタッチ後の写真を友人に見せるなら「共有」ボタンをタップする。メールに添付して送ったり、TwitterやFacebook、Flickrに投稿できる。カメラロールに保存すれば、ほかのアプリに渡すことも可能。「iPhoto」をインストールしているiOSデバイスが近くにあるなら、直接送信することも可能だ。

「カラー」を選択すると、空を青くしたり植物を緑にするような調整が行なえる

「彩度」をあげたら鮮やかになった

ホワイトバランスが変な写真なら「WB」をタップ

白熱灯を選択したら、自然な色合いになった

設定ボタンから「オリジナルに戻す」をタップすれば、いつでも元の状態に戻せる

「共有」アイコンをタップすれば、メールやTwitterなどで写真を共有できる

添付する写真を選択する

メールに添付された

ツイートも可能

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