ワコムは13日、プロフェッショナル向けの液晶ディスプレー一体型タブレット「Cintiq」シリーズの新製品として、ワイド画面になった「Cintiq 24HD」を発表した。価格はオープンプライスで、同社直販サイトでの販売価格は27万8000円。10月1日発売の予定。
Cintiq 24HDはワイド液晶ディスプレーの普及を受けて待望されていた、高解像度のワイドディスプレーを備えた液晶タブレットの新製品である。視野角に優れたIPS液晶パネルを使い、表示解像度は1920×1200ドットのワイドサイズとなっている。色域も広く、Adobe RGBカバー率は92%に相当する。映像入力端子としては、DisplayPort、DVI、アナログRGB端子を備えている。
ディスプレー本体は上下に稼働するアームを介して、本体よりも重いという頑丈な台座部分に装着されている。アームは上下に角度を変えるほか、ディスプレー部分の角度も変わるので、垂直に近い状態から見下ろしての作業に適した浅い角度まで、自在に稼働する。本体は台座から取り外しも可能で、本体の重さ約13kgに耐えられるモニターアームに装着することも可能である(VESA規格200×100mmに対応)。台座を含めた総重量は約28.6kg。
タブレットのセンサー部分は、同社のハイエンドタブレット「Intuos4」相当の機能を内蔵。「筆圧感知レベル 2048レベル」「1gのペン荷重感知」といった高精度センサーにより、微妙な手書きの書き味も表現できる。また左右対称のデザインも継承している。
本体には「Intuos4グリップペン」と替え芯、ラバーグリップやペンスタンドなどが付属する。対応OSは、Windows 7/Vista SP2/XP SP3以降とMac OS X 10.5.8以上。OS X Lionでの動作は検証中とのこと。