鉄板&旬なSSDと性能を比較
ASCII.jp最強SSD論争に決着をつける!
M3 Proシリーズの性能がわかったところで、つぎは前述した通り今SSDを購入する際に多くの人が購入を悩む鉄板&旬なSSDと性能を比べていくことにしよう。新たに計測するSSDは、Crucial製「m4」シリーズの「CT256M4SSD2」とSAMSUNG製「SSD 830」シリーズの「MZ-7PC256」で、容量はPX-256M3Pと同じ256GBだ。
鉄板&旬なSSD スペック表(256GBモデル) | |||
---|---|---|---|
型番 | PX-256M3P | CT256M4SSD2 | MZ-7PC256 |
シーケンシャルリード(最大) | 540MB/sec | 500MB/sec | 520MB/sec |
シーケンシャルライト(最大) | 420MB/sec | 260MB/sec | 400MB/sec |
ランダムリード(4K QD32) | 7万5000IOPS | 4万5000IOPS | 8万IOPS |
ランダムライト(4K QD32) | 6万8000IOPS | 5万IOPS | 3万6000IOPS |
キャッシュ容量 | DDR3 512MB | DDR3 256MB | DDR3 256MB |
7mm厚対応 | ○ | ○(保証外) | ○ |
保証期間 | 5年間 | 3年間 | 3年間 |
実売価格 | 約3万9000円 | 約2万8000円 | 約2万8000円 |
PX-256M3Pは、公称値だけでも十分最強と言える数値になっている。実測まで断言はできないが、ランダムライトのIOPS値は頭ひとつ抜きんでている。 ちなみに「m4」シリーズの初期公称値はリード最大415MB/sec、ライト最大260MB/secだが、最新データシート(pdf)では、上に記載した表組みの数値に変更されている。
4種類のベンチマークソフトで
性能を徹底チェック
さっそく、M3 ProとM2Pの比較で使用したのと同じ4種類のベンチマークソフトで、各製品の性能をチェック。PX-256M3Pの結果と比べていこう。なお、テスト環境や計測方法もまったく同じで実行している。
PX-256M3Pのテスト結果
CT256M4SSD2のテスト結果
MZ-7PC256のテスト結果
シーケンシャル/ランダムともにバランスが最高
約1万円高い分の価値は十分アリ!
まずは、AS SSD Benchmarkで圧縮率による転送速度の変化をみたが、リードは3製品ともにフラットなグラフを描いており、最大転送速度も500MB/sec前後で安定している。ライト性能は最大転送速度もだが、PX-256M3Pに比べて変動が激しくなっている。
CT256M4SSD2は、M2Pシリーズと同じMarvel製コントローラーを採用しているが、特性が大きく違っている。このへんは、PLEXTORならではのカスタマイズファームウェアや独自機能も影響しているだろう。
続けて、そのほかの結果を見ていくとリード/ライトともに結果は一目瞭然で、PX-256M3Pがバランスの良い高い性能を発揮している。CrystalDiskMarkの4Kランダムライト時のように、PX-256M3Pが後塵を拝するシーンはあるが、ほかの2モデルより100MB/sec以上も高速な512Kランダムライト性能はかなり魅力的と言える。
PLXTORが自信を持って激戦状態のSSD市場に投入してきたM3 Proシリーズは、間違いなく最強と言えるSSDだ。Crucial製m4シリーズやSAMSUNG製SSD 830シリーズに比べると価格は割高になっているが、買って後悔することはないと断言できる。
とくに、搭載できるストレージが1台のノートPCや省スペースPCでは、データもSSDに保存するため、高いライト性能は非常に重要になる。このようなユーザーは、是非ともM3 Proシリーズを選んで、サクサク動作するPC環境を堪能して貰いたい。
なお、今回は容量256GBのPX-256M3Pのみの計測だが、手ごろな価格の128GBモデルも特性は同じだと思われるのでオススメだ。
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