このページの本文へ

SoftBank 4Gは月5505円で利用可 スマホセットで3880円

2012年02月20日 22時00分更新

文● ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ネットワーク自体は最大110Mbps 今回の端末では最大76Mbps
さて実測ではどのくらい出る?

SoftBank 4G対応の第1弾製品である「101SI」

 2月24日にソフトバンクモバイルから対応モバイルルーター「101SI」が発売され(関連記事)、一般向けにサービスがスタートする「SoftBank 4G」。本記事ではサービス内容や料金について、もう少し詳しく見ていこう。

 SoftBank 4Gは、ソフトバンクグループのWireless City Planning社が提供するAXGP方式のネットワークを、MVNOによって借りることで実現している。Wireless City Planningは、旧ウィルコムのXGP事業を承継するために設立した企業だが、同社ではXGP方式のサービスをそのまま引き継いだわけではない。「TD-LTE」と呼ばれる世界的な標準仕様と互換性を持たせた上で、PHSやXGPで培ったマイクロセル技術を盛り込んで発展させたのがAXGP方式とされる。

 ネットワークのスペックとしては下り最大110Mbpsだが、今回リリースされた101SI側の仕様により、最大通信速度は下り76Mbps/上り10Mpbsとなる

AXGP+3Gで接続できるが
サービスエリアについては若干狭めか?

 気になるのはサービスエリア。AXGPのサービスエリアは現時点では札幌・東京・さいたま・千葉・横浜・川崎・大阪・神戸・名古屋・福岡・北九州とその周辺地域に限定される。ただ、2012年度末までには政令指定都市で99%、全国で92%の人口カバー率を実現するとのことで、なかなかアグレッシブな計画だ。基地局設置にはウィルコムが持つ設備も活用される。

AXGPのエリアの画面は1月の発表会から。トラフィックが集中している都市部からまずはエリア化を進める

 101SIはAXGP方式以外に、3G(W-CDMA)方式のデータ通信にも対応しており、より広いサービスエリアで通信が可能だ。もっとも3Gで利用可能なのはソフトバンクモバイルが現在ネットワークを構築中である「ULTRA SPEED」と呼ばれるエリアのみ(1.5GHz帯の周波数を用いている)。ULTRA SPEEDのエリアであればDC-HSDPA/HSPA+による下り最大42Mbpsの通信が可能である。

AXGPのエリア以外で対応しているのは、3Gでも「データし放題対応エリア」と呼ばれるエリアだけなので注意が必要だ

 これはつまり、ソフトバンクモバイルがメインで用いている2GHz帯や、同社の現行のモバイルルーター「ULTRA WiFi」では利用可能なイー・モバイル網(「データし放題対応サブエリア」と呼ばれている)には接続できないことを意味する。つまりAXGP/3G両対応といっても、当初は地方などでのサービスエリアはやや限定的と考えた方がいいだろう。ULTRA SPEEDのエリア(「データし放題対応エリア」という名称)については、ソフトバンクモバイルのサイトをチェックしてほしい。

キャンペーンにより、基本料込みで月5505円
ソフトバンクのスマホユーザーは月3880円に

 つづいては料金。SoftBank 4G向けに「4Gデータし放題フラット」が新たに用意された。この「4Gデータし放題フラット」は通常月5985円だが、2012年4月30日までに申し込んだ利用者には「SoftBank 4Gスタートキャンペーン」と題して、期限が限定されずに月4980円で利用できる(別途4Gデータ通信基本料として月525円が必要)。

4月30日までに契約すれば月4980円(+基本料が月525円)でずっと利用可能だ

 さらにソフトバンクのiPhone/iPad/Androidスマートフォンを契約しており、フラット型のパケット定額制のサービスを利用しているユーザーは「スマホセット割」と題して、月3880円で提供される(4Gデータ通信基本料は無料)。

iPhoneやiPadなど、ソフトバンクのスマートフォンをフラット型の料金プランで利用していれば、101SIが「スマホセット割」で月3880円になる

 なお、「4Gデータし放題フラット」は2年契約が前提となったプランで、更新月以外の解約には契約解除料(9975円)が必要となるので注意してほしい。

データ通信量の制限は2012年10月以降に5GB
ドコモの「Xi」よりもさらに厳しい内容

 また、「4Gデータし放題フラット」には独自のデータ通信量の制限も用意されている。2012年10月以降、1ヵ月のデータ量が5GBを超えた場合は(AXGP/3Gの合計で計算する)、その月(請求書を基準とする請求月)の末日まで通信速度が128kbpsに制限される。ただし、5GB超過後も2GBごとに2625円支払うことで速度制限は解除される。この制限はドコモ「Xi」と似通っているが、上限の容量がさらに厳しくなっている。

 これとは別に、前日までの直近3日間のパケット通信量が約1GBを超えた場合は、1日間速度制御が実施される場合があると予告されている。また、VoIPや動画サイトの再生など、大量または長時間の接続をともなうパケット通信についても同様に制御が行なわれるケースがあるとしている。

 当面はどのくらいのエリアでAXGP(またはULTRA SPEED)による通信が可能か気になる「SoftBank 4G」だが、過去にレポートしたように(関連記事)そのポテンシャルはなかなか強力。実際の端末でどの程度の速度が体感できるかが、まずは楽しみである。


■関連サイト

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン