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最新パーツ性能チェック ― 第115回

6コアの「FX-6100」は同じ6コアのPhenom II X6より買いか?

2011年10月23日 13時01分更新

文● 宇野 貴教

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 AMDは10月12日、Bulldozerアーキテクチャを採用するAMD FXシリーズ初の製品となる「FX-8150」「FX-8120」「FX-6100」「FX-4100」を発表した。この中でも「FX-8150」の性能はすでに記事でお伝えしたとおりだ。
 AMD FXシリーズの発売日は発表時点で未定だったのだが、「FX-6100」(6コア/3.3GHz)と「FX-4100」(4コア/3.6GHz)が10月23日に先行して発売されることがアナウンスされた。今回はその「FX-6100」の性能を検証してみたい。

本日発売が解禁されたAMD FXシリーズ。真っ先に手に入る「FX-6100」(1万5000円前後)の性能を検証しよう

新設計のBulldozerアーキテクチャー

 FX-6100はBulldozerアーキテクチャーを採用するCPUである。このアーキテクチャーは、2つの整数演算コアと1つの浮動小数点演算コアがセットになり、1つのBulldozerモジュールを形成する。このモジュールは2つのスレッドを同時処理できるので、WindowsなどのOSからは2つのCPUコアとして認識される仕組みだ。FX-6100はBulldozerモジュールを3基搭載するため、OSからは6コアCPUとして認識されることになる。

AMD FXシリーズのブロックダイアグラム。1つのCPUコアの中にデュアルCPU構成の「Bulldozerモジュール」を複数搭載する

 キャッシュの容量は、2LキャッシュはBulldozerモジュール1基あたり2MBなので合計6MB。L3キャッシュは上位のFX-81xxシリーズ同様の8MBを搭載する。メモリコントローラーがデュアルチャネルDDR3-1866までサポートするのも変更がない。

AMD FXシリーズのスペック
モデルナンバー FX-8150 FX-8120 FX-6100 FX-4100
開発コードネーム ZAMBEZI
コア数 8 8 6 4
動作クロック 3.6GHz 3.1GHz 3.3GHz 3.6GHz
TurboCore時クロック 4.2GHz 4.0GHz 3.9GHz 3.8GHz
2次キャッシュ 2MB×4 2MB×4 2MB×3 2MB×2
3次キャッシュ 8MB
TDP 125W 95W/125W 95W 95W
Phenom IIシリーズのスペック
モデルナンバー Phenom II
X6 1100T
Phenom II
X6 1090T
Phenom II
X6 1055T
Phenom II
X4 980 BE
開発コードネーム Thuban Thuban Thuban Deneb
コア数 6 6 6 4
動作クロック 3.3GHz 3.2GHz 2.8GHz 3.7GHz
TurboCore時クロック 3.7GHz 3.6GHz 3.3GHz -
L2キャッシュ 512KB×6 512KB×6 512KB×6 512KB×4
L3キャッシュ 6MB 6MB 6MB 6MB
TDP 125W 125W 95W/125W 125W

 動作クロックは3.3GHzだが、「AMD Turbo CORE Technology」により負荷が1モジュール(2コア)までなら「Max Turbo」の3.9GHzまで、2モジュール以上であれば「All Core Turbo」の3.6GHzまで自動的にクロックアップされる仕組みになっている。
 そのほかには、IntelがSandy Bridgeで対応した「AVX」命令を搭載し、AMD独自の拡張命令として「XOP(eXtended Operations)」と「FMA4(four-operand Fused Multiply/Add)」をサポートする。

「AMD Turbo CORE Technology」により、負荷が1モジュール(2コア)までなら「Max Turbo」の3.9GHzまで、2モジュール以上であれば「All Core Turbo」の3.6GHzまで自動的にクロックアップされる暗号通信用の拡張命令「AES」と、マルチメディア用の拡張命令「AVX」が強化され、Phenom II X6よりも約3.7倍処理速度が向上しているという
CPU-Z1.5.8によるFX-8150のステータス。アイドル時は動作クロックが1.4GHzまで下がることが確認できたAMD Turbo CORE TechnologyのMax Turboが働くと3.9GHzまでクロックアップする全コアをクロックアップするAll Core Turboでは3.6GHzまでのアップとなる

CPU系ベンチマークで
既存の4コア6コアCPUと比較

 ベンチマークテストでは、FX-6100とAMDの4コアCPUと6コアCPUと比較し、既存モデルよりも性能が上なのか、そうでなかった場合はどのモデルのポジションに位置するのかをチェックしてみたい。テスト環境は表のとおり。準備できたビデオカードがRadeon HD 3870と古いため、CPU系ベンチマークをメインに比較を行なっている。

テスト環境
CPU AMD「FX-6100」(3.3GHz)
AMD「Phenom II X6 1100T」(3.3GHz)
AMD「Phenom II X6 1055T」(2.8GHz)
AMD「Phenom II X4 980 BlackEdition」(3.7GHz)
マザーボード ASUSTeK「Crosshair V Formula」(AMD 990FX/SB950)
メモリー Corsair「TW3X4G1333C9A」(DDR3 PC3-10666 2GB 2枚組)
HDD Seagate「ST3160812AS」(160GB)
ビデオカード Radeon HD 3870
電源ユニット Thermaltake「Toughpower QFan 650W」(650W)
OS Windows 7 Ultimate(32bit)

シングルスレッド系ベンチ

 シングルスレッドの性能は「PCMark05」と「CINEBENCH R10」のSingle CPUの値でチェックする。
 シングルスレッドだとMax Turboの3.9GHzで動作するのでFX-6100が健闘すると思われたのだが、既存CPUで近い数値となったのはPhenom II X6 1055Tであった。Phenom II X6 1055TはTurbo Core時の動作が3.3GHzなので、K10コアとBulldozerアーキテクチャコアを同一クロックで比較すると、K10コアの方が圧倒的に速いことになる。シングルスレッドアプリがメインだと、FX-6100を選ぶメリットは薄いと言えるだろう。

PCMark05(単位:score) better→
CINEBENCH R10(単位:points) better→

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