ビデオカード
最高グラフィックで快適プレイを目指せ!
ゲームはやっぱりGeForceでキマリ!?
次は、「バトルフィールド3快適マシン」で最も重要となるビデオカードのチョイスだ。メーカー推奨のGPUスペックは、NVIDIAなら「GeForce GTX560」、AMDなら「Radeon HD6950」になっている。
まずは、NVIDIAとAMDのどちらのメーカー製GPUにするかを決めなければいけないが、前ページで「バトルフィールド3をプレイする」と答えた秋葉原のショップ店員さん14人に、「バトルフィールド3を遊ぶために、ビデオカードを買うなら、どのGPU?」と聞いてみたところ、全員がNVIDIAのGPUを選ぶという“ゲーム=GeForce”の構図を再確認する結果になった。
今はAMDの「Radeon HD5870」を使っているが、「実際の動作次第でGeForceに買い換える」というリアルな声もあった。肝心の選ばれたGPUは、あくまでも“自分で買う”を前提に選んでもらったため、消費電力や発熱量へのこだわり、現在使っている電源ユニットの容量などが影響し、「GeForce GTX 560」から「GeForce GTX 580」のSLI構成まで、バラツキのある結果となっているが、ほとんどの店員さんが推奨スペック以上のGPUを選んでいる。
筆者をトコトン悩ませるビデオカード選び……
正直言って、NVIDIAと決めたあとのGPU選定にはかなり悩んだ……。サクッとシングルGPU最強の「GeForce GTX580」を搭載するビデオカードにしても良かったのだが、これからバトルフィールド3を始める人や、初めて自作マシンを組む人に、「5万円近いビデオカードを買おう!」とは言いづらい。また、GTX 580には高い消費電力や高発熱、高騒音といった扱いづらい点も多いので除外することにした。もちろん、この辺を気にしないという人は、シングルGPU最強となるGTX 580を選んでおけば、確実に高描画、高解像度でバトルフィールド3を堪能できる。
GTX 560 Tiは推奨GPUとなるGTX 560のワンランク上になるが、最高描画設定での快適プレイを目指すには若干心もとないため、最強のGTX 580に次ぐ性能を持っており、3万円台後半と1万円近く安くなるGTX 570搭載のビデオカードを選ぶことにした。
MSI「N570GTX Twin Frozr III PE OC」
●URL:http://www.msi-computer.co.jp/VGA/N570GTX_Twin_Frozr_III_PE_OC/
●実売価格 4万円前後
デュアルファンで長時間プレイ時も安定動作
ちょうどいいタイミングで、MSIから高い冷却性能と静音性でハイエンドユーザーを中心に人気となっているMSIオリジナルの冷却クーラー「Twin Frozr III」を採用する「N570GTX Twin Frozr III PE OC」が登場したので、コレに即決だ!
コア/メモリクロックは770MHz(リファレンス732MHz)/4000MHz(リファレンス3800MHz)にオーバークロックされているのもグッドだ。また、気になる発熱は、90mmのデュアルファンを備える「Twin Frozr III」が静か、かつ強力に冷却してくれるので、長時間GPUに負荷をかけても安心だ。
オーバークロックが簡単に行なえる独自ツールの「Afterburner(アフターバーナー)」が付属するのもポイント。
ただ、MSIオリジナルの冷却クーラー「Twin Frozr III」搭載製品は大人気のため、いざ買いに行っても売り切れている可能性があるので、可能ならば事前に在庫を確認しておくといいだろう。
PCケース
Antec「SOLO II」
●URL:http://www.antec.com/Believe_it/product.php?id=NzA0NDkx
●実売価格 1万2000円前後
進化した静音特化の定番PCケースを選択
どんなビデオカードも収まる拡張性もグッド
PCケースには、Antec製のロングセラー静音PCケース「SOLO」の後継モデルとなる「SOLO II」をチョイス。高い静音性がウリで、スチールとポリカーボネートを張り合わせた2層構造の遮音パネルや静音と防振に特化したHDDベイなどを備えているため、マシンの動作音を気にせずゲームに集中できる。また、簡単に取り外して、洗浄できるエアフィルターを前面に備えるなど、メンテナンス性も良い。
ベイ数は5インチ×2、3.5インチシャドウ×3、2.5インチシャドウ×1を備える。205(幅)×470(奥行き)×440(高さ)mmのミドルタワーサイズながら、最大381mmのロングサイズビデオカードも搭載できる。現在、最長といわれるビデオカードは約320mm。新GPUが発表されるたびに巨大化していくビデオカードだが、このケースならビデオカードの長さを気にする必要がない。これは、ゲーミングPCを自作するうえで大きなポイントとなる。
前面パネルにはUSB3.0×2/USB2.0×2などの端子を装備。なお、USB3.0ポートの接続コネクターは、今回選んだマザーボードのMSI「Z68A-GD80(G3)」と同じピンヘッダーの19ピン採用なので、PCケース内部での接続が可能だ。
電源ユニット
Antec「HCP-750」
●URL:http://www.antec.com/Believe_it/product.php?id=MjY3Ng==
●実売価格 1万3000円前後
コストパフォーマンスが抜群に高い
80PLUS GOLD認証の750W電源
無駄な電力消費を抑える80PLUS GOLD認証を取得しつつ、1万3000円前後と手ごろな価格のAntec製「HCP-750」(750W)をチョイスした。出力はシングルGPU最強のGTX 580を搭載しても余裕の750Wで、+12Vは4系統のオール40A仕様となる。
SATA電源ケーブルなどの一部ケーブルは、着脱できるプラグイン方式を採用する。使わない余分な電源ケーブルが、PCケース内のエアフローを妨げずに済む。