このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

iPhoneユーザー、カリーさんのAndroid修行道 第5回

あのドロイドくんヘルメット、設計書付きで誰でも手作り可

2011年09月24日 12時00分更新

文● 行正和義、カリーさん(@currysan

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

凹凸が目立つ発砲スチロールの表面は
テープを巻いて加工した

 カラーは普通に発泡スチロール用スプレー塗料なのだが、試しに塗装してみると、発泡スチロール成形物には案外凹凸があっていまひとつ見栄えが良くない。これは発泡スチロールを金型に充填したときの気泡の跡で、金型を抜く方向にもよるようだが、半球の表面だと比較的目が細かいのに対し、円筒の側面はかなりざらつきが大きい。

塗装は缶の発泡スチロール塗料。ムラにならないよう、しかもちょっと厚めに塗る

これは腕から肩を塗ってみたところ。円筒部側面の凹凸はやはり表面処理したくなった

腕部分はテープではなく、適当な薄いプラ板を巻いて接着している。穴を開けてアクリルパイプを刺し込んで肩関節にする

肩の内側は適当にダクトテープで補強しつつ、抜けないようにやはりダクトテープを巻きつけた

 目が細かいほうは塗料を厚めに塗ればほとんど目立たないものの、ざらついたほうはテープを巻いて表面処理の代わりにしてみた。テープだと塗装後も若干表面にテープの形が残るので、本格的に作るならば目の細かなサンドペーパーを掛けたのちに水性パテでコーティング(造形物で使われる方法)するか、ドライヤーで温めると縮んでピンと張るフィルムを貼る(ラジコン飛行機などで使われる)といいが、今回はまあ、そこまでの手間はかけなかった。

 塗装が済んだらアクリル棒を適当な長さに切って頭に刺し、同じく目(小物入れのフタ)を接着すれば完成だ。覗き穴と目の高さが合っていなければ、頭頂部にクッションなどを入れるなどすれば良いだろう。今回は省略したが、目やアンテナをLEDで光らせたり、ヒモなどで腕を動かしたりと、工夫次第さらにグレードアップできそうだ。

残ったアクリル棒を頭部に刺し込んでアンテナに。目の部分は100円ショップで購入した小物(旅行用の薬とか)入れのフタを使った

 ともあれ、わずか数千円でそれなりに見栄えがして楽しめるはず。Android関連のイベントなどで目立ちたいならぜひとも作ってみよう。

オマケに作った(というか適当に組んでみた)ミニチュアのドロイドくん置物。頭部の半球はIKEAで見つけたソーラーライト「SOLIG」(1000円程度)。直径18cmの白い樹脂製半球の中に小さな太陽電池とLEDが入っている。胴体部は同直径のフードストッカー、肩はいわゆるガチャポンのカプセル。無塗装のままだと各素材の透明度の違いが顕著だが、グリーンに塗っても面白そうだ。SOLIGは暗くなると自動的に点灯する。お部屋のインテリアにぴったりだ。ただし塗装するとLEDの光が出ないばかりか太陽電池に充電されないという欠点がある

ちなみに実際に被った
ドロイドくん(仮)の感想は?

完成したヘルメットを被ってみた。予想以上に閉塞感が……

ドロイドくん 見た目の完成度は写真以上にいいです。スプレー塗料の種類の関係で、本物のドロイドくんと比べると、若干色が濃いめですが。

 頭が大きめなワタシでも余裕があるくらいのサイズではあるのですが、実際には発泡スチロールと塗装の臭いにこすれる音、あと通気性も悪く、撮影で10分も被っていると結構気持ち悪くなってきます。間違っても、これでイベントに出ろとか言わないでくださいね……(誰に向かってとかではなくアピール)。


ちなみに腕は被っている最中も自力でなければ動かせます

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン