ビジネスアプリはもちろんだが、ちょっとしたゲームも遊べる性能
今回使用したモデルはCPUにCore i3-2100(3.16GHz)を搭載したモデルだ。Core iシリーズ3兄弟(i3/i5/i7)の中では、末弟とも言うべき存在。Lenovo H330のラインアップの中でも、下位機となるが、実際の使用感はなかなかのもので、一般的な利用方法ではほとんどストレスを感じることはないと思う。
わかりやすい指標として、Windowsエクスペリエンスインデックスの実施結果を紹介しよう。基本スコアに反映される一番低いサブスコアは、グラフィックス項目だった。それでもグラフィックスが5.2、ゲーム用グラフィックスが5.8というのはなかなか好成績だ。そして、それ以上に注目したいのがCPU(プロセッサ)の7.1というスコアだ。過去に計測したモバイル向けのCore i5-2410Mが6.1だったので、それより好成績ということになる。
もっとも、Core i5/i7に搭載されている、「インテル ターボ・ブーストテクノロジー」は搭載していない。これはCPUコアの利用状況や動作温度に余裕がある場合には、自動的にクロック周波数を高速化する機能だ。CPU内部のコア数は2つで変わりないから、すべての場面でモバイル向けのCore i5を搭載したボードPCやノートPCより高速という言い方はできない。それでも、Core i3という名前から受ける印象からすると、意外な好成績であるのは確かだろう。
3DMark06とPCMark05も実行してみたが、CPU関連の成績はとてもよい。ただし、グラフィックス性能を追求するかどうかは検討したい。
もともとがこういった機能を絞り込んだマシンである。あえてPCでネットワークゲームをプレイしようというユーザーはあまりいないかもしれないが、参考のために「モンスターハンター フロンティア オンライン」のベンチマークプログラムである「MHFベンチマーク【絆】」を実行してみた。
結果は、MHFベンチマーク【絆】の設定をフルHD画質(1920×1080ドット)のフルスクリーンモードとした場合で「553」となった。ゲームを実行するためには少なくとも1000を超えていなければならない。この解像度では少々難しいと言えるだろう。
そこで設定を変更し、解像度を1280×800まで落としてウィンドウモードにしてみた。スコアは1001。これでもまだ快適なプレーができるとは言いにくい面があるが、ベンチマークテスト中の動画の様子を見ている限りでは、プレーにも対応できそうではあった。
高画質動画の鑑賞も問題なし
上述したように基本性能は高いので、Microsoft Officeなどを利用したオフィスワークや家庭でのウェブブラウジング、DVD鑑賞といった使い方ならばまったく不自由しないだけの実力を持っていると思う。
試しにそれぞれのケースで使用中のCPU負荷を確認してみたが、こういった利用方法ではCPU負荷率は非常に低いままだった。
今回は(1)ウェブブラウザーを起動したまま、YouTubeでフルHD画質の動画を再生、(2)同じく、DVDも再生──の2点。どちらも実際の鑑賞では画像のコマ落ち(カクつき)がなく、非常に快適だった。
CPUの負荷率も、DVD再生の場合は終始1桁程度にとどまっており、ほぼ負荷がかかっていないと言ってよさそうだ。YouTubeでの再生は最大で20%以上という数値が一時的に出るものの、やはりそれほど高い負荷はかかっていない。
全体を通して、普通に作業をしていても、それほど待たされることもなく快適に利用できる、扱いやすいマシンだと感じられた。
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