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T教授の「戦略的衝動買い」 第146回

ビクター・JVCのヘッドホン「HA-FXT90LTD」は買いだ!

2011年05月14日 12時00分更新

文● T教授

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圧倒的な価格性能比を誇る密閉型インナーイヤーヘッドホン、ビクター・JVC「HA-FXT90LTD」(左)

 ビクター・JVCといえば、蓄音機の前にたたずむワンちゃん、「Nipper」(ニッパー)で有名な音響メーカーだ。帰らぬ人となったご主人様の声が録音されたレコードを、首をかしげながら聴き入る姿を記憶している方は多いだろう。長いオーディオファンにとっては、2001年に日本コロムビアから分離独立したDENON(デノン)と並ぶ、おなじみの老舗メーカーだ。

 大昔のアナログ時代を除外すると、筆者のデジタルオーディオプレーヤー(DAP)の歴史は1999年末の「メモリースティックウォークマン」に始まり、雨後の竹の子のように現われた「iPod」シリーズなど、あらゆるDAPを衝動買いして使ってきた。

 しかし現在も変わらず利用しているのは、4年も昔のケンウッド「MEDIA keg」(HD60GD9)と、もっと年代物のBang & Olufsen「BeoSound2」の2台のみである。これらは再生音質にこだわった結果で、あとはiPodシリーズ最新モデルの何台かを複数使うという、“プチ”オーディオ道楽状態だ。

 スピーカー代わりに愛用しているヘッドホンとしては、まずどのDAPよりも高価なベストバイ商品、SHURE製「E500PTH」と、Bose製の普及モデル「Bose IE2 audio headphones」がある。

 ビクター・JVCは、価格性能比に優れたステレオミニヘッドホンを提供し続けており、筆者も実売価格5000円以下のインナーイヤー型「HA-FXC71-B」を発売日(2010年6月)に購入した。それ以来、携帯型の小型液晶TVと一緒にずっと愛用している。

 そんなビクター・JVCが、テクノロジー的にも話題性の高い機能を満載した密閉型インナーイヤーヘッドホン「HA-FXT90」を発売した。

筆者が現在愛用している4つヘッドホン。右上が、最も高級なSHURE「E500PTH」で、右下がビクター・JVC製「HA-FXC71-B」。HA-FXC71-Bは実売5000円以下の普及品で、価格性能比が極めて高い。左下のBOSE「Bose IE2 audio headphones」は、唯一インイヤー型ではなく耳殻に引っかけるタイプ。左上が、新たに加わったビクター・JVC製「HA-FXT90LTD」だ

ビクター・JVCの3000台限定モデル、
密閉型インナーイヤーヘッドホン「HA-FXT90LTD」

 オーディオ関連機器を購入する場合は、たとえ信頼できるメーカーの製品であっても、どこかで試聴してから衝動買いというのが常識的な行動だ。

 しかしHA-FXT90は、発売前の段階でアマゾンでは実売価格1万円以下となっていた。しかも赤いコードを採用した「HA-FXT90LTD」は、3000台のみの限定モデルである。過去に買ったビクター製品がすべて期待通りという経験に加えて、手頃な価格、3000台限定という赤モデルがやけに魅力的だったことの3つが重なり、晴れて発売前の予約衝動クリックとなった。

赤を強調したモデル「HA-FXT90LTD」は限定3000台。欲しい方は急げ!

HA-FXT90LTD(右)の赤いコードはあくまでフレキシブル。普段使っているE500PTHに比べると、取り回しがラクでありがたい

標準の付属品は、S/M/L各2個のシリコンイヤーピース、コードの長さを調節できるコードキーパー、コードのぶらつきを抑えるクリップ、キャリングケース。コードの管理が行ないやすく、ウォーキングオーディオにも最適だ

キャリングケースは卵1個分ほどのこじんまりしたサイズで、極めて秀作だ。iPod nano程度なら一緒に収納できそう


「戦略的衝動買い」とは?

 そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。

 それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。

(次ページへ続く)

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