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T教授の「戦略的衝動買い」 第147回

PC不携帯時代の“ウルトラ・モバイル” 「oreplug」を衝動買い

2011年05月26日 14時00分更新

文● T教授

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パソコン不携帯時代には新しいガジェットが必要だ

 最近、なぜかパソコンを持ち歩く機会が激減してきている。ついこの前まで、この世で一番楽しいガジェットはモバイルPCだと思っていたのに……。新製品が登場すれば毎回の様に衝動買いしていた自宅のモバイルPCは、「ThinkPad X200s」と「VAIO Type X」、一世代前の「MacBook Air」で止まっている。

 ThinkPad X200sは、常時ドッキングステーションに繋がれ、23インチのカラー液晶モニターが接続されているので、事実上は自宅のデスクトップPCだ。

 MacBook Airは、iPad 2専用の置き台になり、先日も久しぶりに使おうとして部屋中を探し回ったほどだ。薄いことは良し悪しだ。

 唯一、SONYのVAIO Type-Xだけは、655gというウルトラ軽量性が幸いして、どうしてもパソコンを持っていかないと行けない状況の時は、唯一お供のモバイルPCとなる。

 モバイルPCが、私を含め私の周囲で”不遇の時代”を迎えだしたのは、操作が簡単で軽量、電源オンと同時に使い始めることのできる“タブレット・クライアント”の出現と、ちょっとした検索やメールのほとんどを難なくこなしてくれるスマートフォンの登場が理由だ。

 いつの頃からか、筆者にとってどうしてもパソコンを使わなければならない唯一の仕事は、プレゼンテーション・チャートを作ることと、プレゼンを行なうことになっている。しかし、大プレゼンテーション大会なら、会場にはパソコンもプロジェクターも用意されているし、対面プレゼンや少人数のゲストへのプレゼンならタブレット・クライアントで十分だ。

 結局、プレゼンテーションチャートを作成する場である自宅にだけ、パソコンがあれば良いということになってしまう。モバイル環境では、もうほとんどパソコンを使うことがなくなりつつある人にありがちな、「でもひょっとしてパソコンが必要になったら?」という不安をほぼ100%消し去ってくれる便利なツールが、ジャストシステムが発売したパーソナルポータブルガジェット「oreplug」だ。

ユニークな形をした「oreplug」。内蔵アプリの違いによって赤色のモデルもある

oreplug専用のCOBU製革ホルダー。oreplugと同時に揃えたいアイテムだ

 「oreplug」は、ユニークなデザインのUSBメモリーに「一太郎」や「一太郎ポータブル」など、ワープロソフトが導入されているか否かで何種類かのバリエーションがある。
 筆者の購入した最安価なモデルは、ワープロの代わりにメモ機能(Ore Memo)と、メール機能(Shuriken Portable)、ブラウザー機能(Firefox Portable)、ドキュメントフォルダー機能(Portable Documents)を提供する4つのアプリケーションと、そのアプリケーションだけで使用できる日本語入力機能(ATOK oreplug Limited)が導入された便利ガジェットだ。対応OSはWindows 7/Vista/XPとなっている。

初期設定では、今後、Oreplugへのアクセスのためのパスワードを設定する

筆者の購入したモデルには一太郎は導入されていない。しかし、ATOKさえあれば、筆者の使用法ならメモ機能で十分対応できる

oreplugを挿入した後、起動時にヘルプ画面が表示されるので操作もすぐ理解できる

筆者お気に入りのシンプルなメモ画面。思いつきや原稿を書くだけなら十分すぎる

 ブックマークやメールアドレス、メール設定など、自宅や職場のパソコンのネット環境の設定をoreplugに持ち出し、モバイルPCを持ち歩かなくても出先のパソコンを一時借用して、メールの受発信やWeb検索、簡易メモの作成などの目的を簡単に達成できる。

Firefox PortableによるWebアクセスも、モバイルワークには十分な機能だ


「戦略的衝動買い」とは?

 そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。

 それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。

(次ページへ続く)

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