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ガラケーはやっぱりスゴイ! ケータイの機能をとことん調べてみた 第56回

新しいタッチ操作を提案する「AQUOS SHOT SH-05C」を試す

2011年02月28日 16時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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スマートフォンの操作のような待受画面
新しい操作系を加えてメールや電話が便利に使える

 カメラ機能に関しては、さすがという印象の使い勝手だったが、フルタッチ操作となると、普段使いの部分でハードキーが無い分、若干不安を感じる。ケータイのタッチ操作も進化を遂げているが、やはりスマートフォンのほうが使いやすい、という印象があるからだ。

 まずは待受画面。スマートフォンのホーム画面と似たような感じで、上下にスクロールする。アイコンは普段見慣れているケータイのものよりも、さらにカッコよくグラフィカルにデザインされており、指でも押しやすい大きさだ。スマートフォンほど自由にたくさん置けるわけではないが、よく使う機能のアイコンを配置し、ワンタッチで起動できる操作はスマートフォン流。アイコンを移動する操作もiPhoneなどと同じだ。もっともスクロールも、アイコンのドラッグも、いくぶんぎこちなさは感じられた。

ホーム画面はスマートフォンと非常に近い。アイコンの移動の仕方についても同様だ

 またホーム画面を左右にスライドすると、今度は本機ならではの機能が登場。右にスライドすると電話アクセサリ、左にスライドするとメールアクセサリになる。これは一見しただけだと操作に戸惑うのだが、実に簡単で便利な機能だ。

 具体的には連絡先をアイコンとして登録すると、画面のアイコンをスライドさせるだけで電話をかけたり、定型文のメールを送ることが可能だ。たとえばメールなら「今から帰る」とか「了解です」「承知いたしました」とか、頻繁に使う言葉とメールアドレスを登録しておけば、メールの文字入力をすることなく、さっとバーをタッチでスライドさせるだけでメールが送れる。

電話アクセサリやメールアクセサリの画面では、あらかじめ電話番号やメアドをアイコンとして登録しておくことで、簡単に通話やメールの送信が可能になる

 文字入力画面はスマートフォンに似ていて、フリック入力やQWERTYキー入力に対応している。フリック入力に関しては慣れ次第もあるだろうが、個人的にはまだあまり慣れていないこともあって、iPhoneほど軽快にはいかなかったが、ケータイでここまで実用的なのは驚きだ。また横画面時にQWERTY入力は、かなりサクサクとできた。文字ボタンをポンポンと押すだけでいいからかもしれない。

キーが大きいこともあって、横画面でのQWERTY入力はなかなか快適だ

 フルブラウザーでも、画面を自由にいろんな方向へスクロールさせてみたが、これまでのケータイよりは快適。もっともiPhoneのような軽快な機種にはかなわない。見た目どおりというべきか、ケータイとスマートフォンの中間的な橋渡し役になれるケータイと言えるだろう。


ケータイの各種サービスがフルに利用できて
スマートフォンのように操作可能

 ケータイの各種サービス、特にモバイルSuicaのスマートフォン対応を待っているのは筆者だけではないと思う。SH-05CはモバイルSuicaだけではなく、iモードなどケータイ用のサービスはほぼ完璧に対応している。それでいてスマートフォンにかなり近いタッチ操作で、非常に強力なカメラ機能もある。

 ケータイ向けのサービスは止められないからスマートフォンに移れないという人にとって、SH-05Cは有力候補だろう。ハイスペックな機種だから2年使っても飽きないはずだ。ただ価格がネックで、購入サポートなどが用意されているドコモのスマートフォンと比べて、実質購入価格で倍近い価格差があるのもまた事実。あとはこの端末を購入しようと検討している人が、どれだけケータイでしか利用できないサービスにどっぷり漬かっているかで評価は決まりそうだ。


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