サブディスプレーを
メールチェックとカメラに使用する「SH-02C」
SH-02Cは、サブディスプレーの操作をサイドキーで行なう。サイドにあるキーはこれひとつだけで、操作自体も押すか、長押しするかしかない。後述するF-03Cと比較すると、サブディスプレーの操作は単純だ。
サブディスプレーでメインとなる「メールチェック」だ。通常時は時計を表示しているが、メールを受信するとアイコンが現れる。この状態でサイドキーを押すとメールが開く。そしてサイドキーをもう一度押すと、メールの文章が下へとゆっくり動きはじめる。つまり、そのままメールを読むことができるのだ。
サイドキーを長押しした場合は、カメラが起動する。サイズを確認したら、あとはサイドキーをシャッターに、サブディスプレイをファインダーにしてパシャパシャ撮影できる。細かな設定変更が必要な場合もメインディスプレーを開けば、そのままカメラ画面になっている。
サブディスプレーの表示時間(最大99秒)や待受画面、アニメーションは、本体設定の[画面・ディスプレイ]から[サブディスプレイ]を選択して変更できる。
SH-02Cはサブディスプレーに、複雑な機能も設定も搭載しないことで逆に誰でも簡単に利用できるようになっている。
サブディスプレーに
メニューがあるほど多機能な「F-03C」
一方、F-03Cのサブディスプレーは、その下にあるタッチセンサーと側面にある長いサイドキーを使って操作する。特にタッチセンサーの役割は大きく、十字に5つ配置されたセンサーと、左上に配置されたクリアキーの役割を持つセンサーを用意し、まるでカーソルキー周りのようだ。キーがたくさんあるだけに色々な機能が操作できるようになっている。SH-02Cよりは操作を覚えるのに時間がかかるが、5分くらい使っていれば、説明書がなくてもどのセンサーがどの役割か覚えられる。
最初は時計を表示。中央のセンサーはメニューキーといったところ。ここで左右にアイコンを切り替えながら「カメラ(静止画)」「ムービー(動画撮影)」「ワンセグ」「音楽」「メール」「ブックマーク」を選ぶことができる。
特に便利なのが音楽再生。サイドキーで音楽操作ができるケータイは他にもあるが、F-03Cではプレイリストの選択などが目で見て、確認しながら操作できるのでわかりやすい。まさに携帯音楽プレーヤーの感覚だ。カメラとムービーも手軽に撮影ができて便利。シャッター(もしくは録画)は中央のセンサーを押す。
ワンセグは横画面で視聴できる。チャンネル切り替えや音量調整もできるのだが、2型はさすがに小さい。もちろんメインディスプレーでも見られるので、この画面で見なければならない状況は限定的だろう。ただギミックとしてはおもしろい。ブックマークも同様で、わざわざiモードをこの画面で見ることもないだろうとも感じる。ちなみにフルブラウザー機能は利用できない。
時計画面で上下左右に押した場合も、他の機能に切り替えられる。タッチセンサーの上を押すと、スケジュールが表示される。左右のセンサーを押すと前月/次月に切り替えられる。予定確認はサブディスプレー上だけでOKというわけだ。ただしスケジュールの入力はさすがにできない。なお、右を押すと今度は受信メールの画面になり、メールを開いて内容を確認できる。左は着信履歴、下はメインディスプレーの待受ショートカットを表示する。
背面画面の設定はSH-02Cほどではないが、時計表示は変更することが可能だ。
サブディスプレーの機能のぶんだけ
他のケータイよりも得かも?
SH-02C、F-03Cともにサブディスプレーでメールチェックと撮影ができる。この2つの機能により、サクっとメールを見たり、ケータイを開くのに手間取って、シャッターチャンスを逃すことがない。個人的にはこれだけでもサブディスプレーがあることが大変便利に感じる。もちろんそれ以外の機能も強力なので「サブディスプレーだけがおもしろい奇抜なケータイ」という印象もない。
価格も他の高機能な冬モデルと同程度で、バリューコースの新規で4万6000~7000円。むしろサブディスプレイが使える分、お得に感じる。機能やスペックが横並びで迷う、という人はこのサブディスプレーを決め手にして2台を選んでみるのもありかもしれない。
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