テレビや家電との連携を打ち出す
パナソニック「VIERA Tablet」
日本の消費者として特に気になる存在が、パナソニックが年内に発売するタブレット端末「VIERA Tablet」だろう。OSにAndroidを採用するのはいまどき一般的だが、テレビを含むデジタル家電との連携を打ち出しているのがポイントである。サイズも10インチ、7インチ、4インチと、3バリエーションを用意している。
VIERAと連携してリモコンとして使ったり、テレビを見ながらSNSにアクセスする、といった具体的な使い方を打ち出しているのは、いかにもパナソニックらしい。だがそれ以外にも、血圧計のような健康機器と連携したり、無線式ゲームコントローラーと連携し、VIERA Tabletに画面を表示してゲームをプレイするといった使い方も検討されている。
無線式ゲームコントローラーとの連携は、タブレットやスマートフォンでゲームをする場合の操作性の悪さを解消できるため、なかなか興味深いアプローチと言えよう。なおアプリケーションの配信手段については、「VIERA Connect Market」というアプリストアが用意されるようだ。
日本メーカーでは、ほかにも東芝やNECがAndroidタブレットを出展している。
意外に快適!? 第4のタブレット
BlackBerry PlayBook
日本ではあまり話題にならなかったが、カナダResearch in Motion(RIM)社が2010年9月に発表した独自のタブレット端末「BlackBerry PlayBook」が、CES 2011で初披露された。PlayBookが展示されているRIMブースが来場者で大混雑するほど、高い関心を集めている。
PlayBookは4Gに対応した通信機能を内蔵する7インチサイズのタブレットで、独自の「BlackBerry Tablet OS」を採用する。iOSのiPad、各種のAndroidタブレット、Windows 7搭載のスレートPCに並ぶ、第4のタブレット端末の登場だ。
ディスプレーは7インチ/1024×600ドットで、重さは約400g。CPUは1GHzの「デュアルコアプロセッサー搭載」とだけ発表されている。スペック面で適合するのがTegra 2くらいであることと、Flash 10.1や3Dゲームなどを快適に表示できる性能を備えている点からすると、PlayBookもCPUはTegra 2ではないかと推測される。
ビジネスユーザーに人気でお堅いイメージのあるBlackBerryとは異なり、PlayBookはかなりコンシューマー寄りの製品に位置付けられている。アプリストアも「BlackBerry App World」と称する独自のストアが用意され、ゲームなどのコンテンツが並ぶようだ。本体の発売は2011年第2四半期頃の予定。
ただし、BlackBerry自体の知名度が低い日本では、このPlayBookも販売されるかどうかは微妙なところだ。
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