2.ゲームもぐっと快適になる3D性能+サラウンド再生
Parallelsは、バージョン5でDirectX 9.0c/9ExとShader Model 3.0をサポートしており、今回さらに3Dグラフィックの描画性能に磨きがかかった。「FINAL FANTASY XI for Windows オフィシャルベンチマークソフト」の結果はバージョン5と比較して最大で20%程度向上。ややカクカクしていたアニメーションもスムーズに表示されるようになり、実際に「Left 4 Dead」のような高精細グラフィックの3Dシューティングゲームも問題なく楽しめた。
DirectX 9とShader Model 3.0に対応したベンチマークソフト「3DMark06」の結果は、総合値で最大30%程度向上している。特にGeForce 320Mを搭載したMacBook ProではShader Model 3.0の結果が89%と大幅に上昇しており、従来版では粒く表示されていたキャラクターや背景がより精細に表示されるなど、画質の向上が一目瞭然だ。
また、5.1チャンネルサラウンド音響デバイスに新たに対応しており、臨場感のあるサウンドでゲームを楽しめる。
3.仮想マシンの暗号化でセキュリティー面も安心
特にビジネスでは欠かせないセキュリティーも強化されており、Parallels 6では仮想マシンを暗号化できるようになった。仮想マシンを起動する際に必ずパスワードを求められるので、万一Macの盗難/紛失が発生しても重要なデータを流失するリスクを低減できる。
また、Macの「ペアレンタルコントロール」でWindows用ソフトを制御することも可能だ。家庭や企業、学校など複数ユーザーでMacを共有している場合、特定のユーザーが使用できるソフトを制限したいというケースにも使える。
ウイルス対策についても、最新版ではWindows版に加えてMac版のウイルス対策ソフト「Kaspersky Anti-Virus」(90日間)が付属する。最近ではMacを狙ったウイルスも増えつつあるので心強い。
さらに、もし何らかのトラブルが発生しても、仮想マシンの状態を保存しておき、Windowsを簡単に以前の状態に戻せる「スナップショット」機能があるので安心だ。
このように、最新版には「安全」に対するさまざまな工夫が盛り込まれている。