全14モードが野外で役立つG'zGEAR
ソフト面でもっとも注目されるのが「G’zGEAR」。アウトドア派に便利なツールが多数搭載されている。7つのツールが表示され、それぞれ2つのモードに切り替えられる。使い方はSUB MENUで確認できるので、一見難しそうな機能も簡単に使える。
「EARTH COMPASS」はスタンダードとレイヤーがある。前者は方位がわかるコンパスだが、後者は向いている方角にある山などの緯度経度、基本的なデータ(標高など)を紹介。さらに現在地からの距離もわかるので、自宅や以前登った山、歩いた場所を登録しておくと便利だ。
「WALKING COUNTER」は基本的にはいわゆる歩数計。歩数や走行距離、消費カロリー、車を使った場合のCO2排出量を表示する。表示の仕方も月・週・日と切り替えられる。もうひとつのモード「VIRTUAL TREK」は、世界の7つのトレイルコースを想定して現在の距離を表示する。
「TRIP MEMORY」は現在地を100ヵ所保存できる。「TRIP MAP」と「VERTICAL MAP」の2つのモードがあり、前者は日本地図上で場所を、後者は高度を保存する。後者の場合その高度に生息する生き物が表示されたりする。保存時は日時、緯度経度、温度が自動的に保存される。
「TERMO METER」は現在と過去(1947/2000年)、世界の気温を表示する。日本全国47ヵ所を選び、過去の同じ日の最高・最低気温がわかる。また現在の気温に近い場所を世界の30都市から探し、世界地図の上を気球が飛んでいく。
「SEA TIDE」は潮汐表。1日の海の干潮、満潮がわかるほか、よく魚が釣れるとされる潮の時間帯には、魚が画面を泳ぎ始める。潮が動かない時間帯は魚も出てこない。上下キーで時間を変更して魚の様子を確認できるので、釣りに行く時間の目安になる。また釣りだけでなく、潮干狩りにも役立つだろう。
「SUN/MOON」は太陽と月の出・入、太陽の現在の高度、さらには「二十四節気七十二候(四季をさらに細かくした季節の表現)」を表示し、その時期の世間の行事などをテロップで流す。
「STAR PLATE」は星座を探すのに便利なツール。現在地から見える星座や恒星を表示。日蝕や流星群などのイベントがあると、イベント情報も表示する。また探したい星座を選択し、矢印でその方向へ誘導したり、星座の由来などがわかるのも便利だ。
G'zGEARの注意点としてはGPS情報が取得できない場合があること、日本国内での使用に限定されている、測定可能期間は2019年まで、などがある。とはいえ、アウトドアで頼りになる1台であることは間違いない。
13メガカメラ、FMラジオ、無線LANも使える
EXILIMケータイのカシオ製だけあって、デジカメ機能も強力だ。13メガカメラに加え、スマイル検出オートフォーカス、オートベストショット、超解像3倍ズーム、高速連写、パスト連写、ビジネスショットなどを搭載。マクロ撮影(被写体との距離は最短10cm程度)もある。デジカメケータイとしての実力も十分なので、山や海の素敵な風景を撮影するのにもピッタリだ。
他に注目したい機能としては、イヤフォン装着時にはFMラジオが聴ける点、そして無線LANにも対応している点も挙げられる。
“ハイスペック”や“全部入り”といったケータイはいくらでもあるが、同時にここまでタフネス仕様のケータイはほかにはない。アウトドア派や屋外作業が多い職業の人であれば、防水対応の製品があまり登場していないスマートフォンよりもずっと魅力的に感じるのではないだろうか。
この連載の記事
-
第62回
スマホ
1台ごとに模様が違う! TOUCH WOODで木の温もりを味わう -
第61回
スマホ
ライトユーザーにも楽しい! WIN HIGH SPEED対応のau「T006」 -
第60回
スマホ
auの最高峰「Cyber-shotケータイ S006」の使い心地を試す -
第59回
スマホ
プロジェクターケータイ「SH-06C」で色々映してみた! -
第58回
スマホ
ケータイでも使えるようになったドコモマーケット! -
第57回
スマホ
冬春モデルのシンプルケータイを徹底比較! -
第56回
スマホ
新しいタッチ操作を提案する「AQUOS SHOT SH-05C」を試す -
第55回
スマホ
サブディスプレーを有効活用した2台のケータイ -
第54回
スマホ
ドコモのタフネスケータイ「N-03C」をチェック! -
第53回
スマホ
ケータイの純正オプションにはどんなのがある? -
第52回
スマホ
あのデジカメブランドがケータイに! LUMIX Phoneを試す - この連載の一覧へ