ボケ感がなかなかいい!
レンズの画質は開放からコントラストも高く、常用するのには十分な画質だと感じた。まあ、開放時の画面隅の流れが気になるとか、細かい部分をつつけばいろいろあるだろう。
しかし、15倍もの倍率を持ったズームレンズでそのような不満を漏らしてもしょうがないのではないかと思う。カメラに装着したままにできる気楽なレンズとして認識したほうがいいだろう。
もうひとつ、開放時の背景のボケに関して、点光源などに綺麗な遠景のボケが出る。これは逆にこの手のレンズには珍しい。おそらくではあるがレンズ内のフレアカット用ボードの形が出ているのではないかと想像できる。
405mm相当の時のボケ方とこの丸いボケがうまくかみ合った際には気持ちのいいボケ感が得られるだろう。
さて、本来であればカメラ本体もレンズも同じメーカーで統一したほうがトラブルが起こったときなども一箇所のサービスセンターに持ち込めば済むので楽だろう。
しかし、AF-S18-200とAF18-270 Di IIの価格差は約1万5000円あり、これを考えるとかなり心を動かされる人も多いのではないだろうか。その上でAF18-270 Di IIには望遠側に105mm分のアドバンテージもある。
レンズ交換のできる一眼レフを使用しているとはいえ、普段からの持ち歩きに何本も単焦点レンズを持ち歩くのが面倒な人にはこの一本で27mm相当の広角レンズから405mm相当の超望遠レンズまで兼用できるのは相当のメリットだと思う。
レンズキット以外でも購入時の検討対象にしてもいいレンズではないのだろうか。
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