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この秋注目のデジカメを総ざらい! ― 第2回

カメラマンの気分を盛り上げる一台――ニコン「D300S」

2009年09月17日 18時00分更新

文● 周防克弥

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 前回の「EOS 7D」に引き続き、この秋注目のデジタル一眼2機種目は、ニコン「DXフォーマット」(ニコンではAPS-CサイズをDXフォーマットと表記している)のフラッグシップモデルである「D300S」である。前機種の「D300」を継承しつつ、動画撮影に対応するなどの新機能を盛り込んでいる。


APS-Cサイズのフラッグシップ

人気の18-200mm/F3.5-5.6レンズとのセットで実売価格は約30万円(ボディのみで22万円前後)。35mm換算で27-300mm相当の焦点距離になり、これ一本あればなんでも撮影可能だ

 撮像素子はD300と同じく有効画素数1230万画素のCMOSセンサーを採用。視野率100%の光学ファインダー、最高速1/8000秒のシャッタースピード、51点のAF測距点、秒間7コマの連写スピード、CFとSDカードのデュアルスロットなど、フラッグシップを名乗るにふさわしいスペックを備えている。


ニコンD300Sの立ち位置は?

 ニコンのデジカメラインナップはちょっと複雑だ。最高機種にフルサイズ撮像素子を採用する「D3X」「D3」「D700」の3機種、そしてAPS-Cサイズでは今回取り上げる「D300S」をはじめ、「D90」「D5000」「D3000」「D40」と多くの機種が存在する。

 多くの機種を抱えることで幅広いユーザー層にアプローチし、かつ順次ステップアップ可能なのがニコンのデジタル一眼シリーズの魅力だ。

 大まかには、一桁のプロ用機、三桁のプロ及びハイアマチュア向けのミドルレンジ、二桁と四桁のエントリーモデルに分けられる。エントリーモデルには機種が2系統あるが、これは順次四桁のシリーズに置き換わっていく可能性が高い。

「D3X」(ボディのみの実売価格は90万円前後)はフルサイズ素子&有効画素数2450万画素と、ニコンを代表するフラッグシップモデル。視野率100%のファインダーやライブビュー機能、ダブルCFスロット、撮像範囲をAPS-Cサイズに切り出すクリップ機能により秒間7コマの連写機能(フルサイズでは秒間5コマ)を持つ。高感度特性が若干犠牲になり、通常設定可能な最高感度はISO 1600まで、増感設定により最大感度はISO 6400相当までになる「D3」(同60万円前後)は有効画素数は1210万画素と控え目だが、ニコンの中ではいち早くフルサイズを採用したモデルだ。視野率100%のファインダーやライブビュー、ダブルCFスロット採用など機能面は充実している。フルサイズ時には秒間9コマ、APS-Cサイズでは秒間11コマの連写が可能。感度設定も通常設定時でISO 200~6400、増感設定を使用することでISO 25600まで対応できる。スポーツ系などで威力を発揮する一台
「D700」(ボディのみの実売価格は30万円前後)は「D300」のボディにD3の撮像素子を乗せたミドルレンジモデル。D300に比べ、フルサイズ素子に対応するため、ファインダー周辺が一回り大きくなってはいるが、APS-C機の大きさでフルサイズ素子の撮影が可能な一台だ。また、ライブビュー機能やバッテリーグリップ装着時に秒間8コマの連写が可能など、プロでも十分に使えるスペックとなっている

 注目は三桁シリーズのフルサイズ素子採用「D700」と、APS-Cサイズ素子採用のD300S。この2機種にはボディに共通する部分が多く、素子サイズの違いで「D700」がフルサイズ機のミドルレンジ、D300SがAPS-Cサイズのフラッグシップとなっている。

 D300Sは、「D100」から続くミドルレンジの中核機にあたり、代を重ねることで機能や使いやすさが向上している。プロではない、一般人にとってはD300Sこそがニコンの代表機ともいえる。

 今回D300からD300Sへとマイナーアップデートされたことにより、D700との機能差は開いたが、基本部分での共通点は多い。フルサイズ素子をとるか、動画機能をとるか、といったところだろう。

 なお、ニコンのフルサイズ素子採用モデルは撮像範囲をAPS-Cサイズにトリミング(クリッピング)する機能があり、連写性能の向上やAPS-Cサイズ用に用意されたレンズを使用することも可能だ。

「D90」(ボディのみの実売価格は10万円前後)はいち早くHD動画撮影機能を取り入れたAPS-Cクラスのミドルレンジモデルで、有効画素数は1230万画素。ライブビュー機能や顔認識機能、秒間4.5コマで約100枚までの連写が可能。ファインダーにはペンタプリズムを採用するなど、押さえるところはしっかり押さえている。ボディ内にAF駆動用のモーターを内蔵し、古いタイプのレンズでも使用可能
「D5000」(同8万5000円前後)は大柄なボディだが、バリアングルモニターを採用し、ライブビュー機能も備える。ミドルレンジを支える最新機種だ。撮像素子はD90と同等のモノを採用している。ファインダーがペンタミラー、連写性能は秒間4コマに留まるなど、若干の性能ダウンはあるものの、多種にわたるシーンモードが搭載されており、エントリーユーザーにも優しい機種といえる「D3000」(ボディのみの実売価格は5万5000円前後)は小型軽量なエントリーモデル。「D40X」の後継機という見方もある。D5000よりも大きな3.0型液晶モニタを採用している、バリアングルモニタやライブビュー機能、動画撮影機能は持たないが、かなり安価に入手できるのが魅力だ。写真の知識が無くてもわかりやすいガイドメニューやカメラ内部での画像処理機能など、手軽に一眼レフを楽しみたい人向けの機能が搭載されている

記事掲載当初、D3000にライブビュー機能が採用されているとの記載がありましたが誤りでした。お詫びして訂正いたします。(2009年9月18日)

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