2011年7月15日にPSPで発売を迎えるカプコンの新RPG「LAST RANKER」の完成披露会が、6月6日に東京・時事通信ホールにて開催された。
この日の完成披露会は、プロデューサーを務める松川美苗氏、今回の「LAST RANKER」がカプコンでは初仕事となる「キングダム ハーツ」や「ファイナルファンタジーVII」のシナリオを担当したことでも知られる野島一成氏、楽曲制作の下村陽子氏が参加したほか声優からは、主人公のジグ役の神谷浩史さんとファズ役の中村悠一さんの2人、計5人が出席した。
会場の照明が落とされるとステージからは下村氏の作曲したBGMの生演奏がスタート。続いて、神谷さんと中村さんの2人が登場し、ゲームシーンを再現するボイスドラマから完成披露会は始まった。
ボイスドラマに続いて、松川氏、野島氏、下村氏らもステージに登場。下村さんの担当した楽曲制作を中心にトークショーが進んでいった。
トークショーでは、開発に当たっての苦労話や、ジグとファズの2人のキャラクターについてそれぞれの役を演じた神谷さんと中村さんから、説明とそれぞれの印象を語った。
トークショーのなかで松川氏から、「LAST RANKER」の本編の前の部分を描いた小説「旅立ちの決意」を書いてもらったことを明かした。これは、野島さんから「ボイスを取ってしまうとシナリオにロックが掛かってしまうじゃないですか」と言われたことが端を発っしており、6月10日の木曜日から4週連続で「LAST RANKER」の公式サイトで配信される。また、この小説を元にしたボイスドラマも7月2日に配信されることもあわせて発表された。
トークショーの終盤では、神谷さんと中村さんが演じたお互いのキャラクターをどう思っているかといった質問が2人に投げられた。
神谷さんの「かっこいいでしょ、ファズ。ズルイな思って、割と美味しいヤツなんですよ。声も中村悠一ですし(笑)」といった答えに、中村さんは「おい、やめてくれよ~(笑)」と壇上で掛け合いをして笑いを誘っていた。さらに神谷さんからは「ネタバレになっちゃうかな?」と気を使いつつ「小説やボイスドラマを聞いてもらえるとわかるんですが、女がいてですね、彼と徹底的な差があるキャラクターなんですよ」と神谷さんがファズについて語った。
中村さんはジグについて「ストーリーを最初から最後までやると、彼の良さがわかるんですよ。途中までは、自分の本当に言いたいことを言わないから理解を得られない一匹狼的なところがあって、もっと人間関係をうまくやって欲しいというところがあるんですが。中盤からはそうじゃないというところが出てきて、エンディングにいいところがあるんですよ」と松川氏と野島氏の二人が思わず苦笑いしてしまうネタバレ寸前の発言も飛び出した。
最後にキャストのサイン入りポスターや台本が抽選で当たる“発売記念プレゼントキャンペーン”なども発表して5人がステージを後にすると、冒頭に搭乗した3人の女性が再びステージに姿を表し、再び演奏をはじめた。そして、神谷さんと中村さんの2人が、生アフレコをして完成披露会は終了した。
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