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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第152回

港町、銚子で見つけた猫たち

2010年05月14日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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帰り際にも猫を発見するも……

 ひととおり銚子を楽しみ、そろそろ帰りの電車の時間。特急は本数が少ないので、見知らぬ土地では時間的余裕を持っておく必要がある。途中で何が起きるかわからないし、自転車を折りたたむ時間も必要だから。

 帰りは海沿いを走らず、屏風ヶ浦から台地を越えてまっすぐ北上する。何も起きなければ駅に早く着きすぎるな、と計算してたら、何も起きないわけがないのだ。

 猫がいたのである。猫だ、という声に慌ててブレーキ。でも美猫っぽいその猫はさっさと行っちゃいました。だから後ろ姿だけ。残念。

後ろ姿しか撮れませんでした。道沿いだからしょうがない。こういうときは追わずにお別れ(2010年5月 パナソニック LUMIX DMC-GH1)

後ろ姿しか撮れませんでした。道沿いだからしょうがない。こういうときは追わずにお別れ(2010年5月 パナソニック LUMIX DMC-GH1)

 しょうがないね、と、走り出そうとしたら、道の反対側に別の猫を見つけたのである。

 塀の上にちょこんと座ってた塀好き猫。我々が少しずつ近寄ると、猫もとことこと塀をこちらへ歩いてくる(冒頭)。

 「今回初めて猫と戯れることができるかっ」と思って近づくと、目の前を通り過ぎて塀の角まで行ってしまった。そっと近づくと、くるりと背中を向け、じゃあねって感じであっちへ去ってしまった。

塀の角まできて、こちらを振り向く。このあと塀の上をとことこと歩いて奥へ消えて行きました(2010年5月 パナソニック LUMIX DMC-GH1)

塀の角まできて、こちらを振り向く。このあと塀の上をとことこと歩いて奥へ消えて行きました(2010年5月 パナソニック LUMIX DMC-GH1)

 ああ、我々に近づいたわけじゃなくて、塀の上から下りたくなかったのね。なんという塀好き猫。

 せっかく海まで行ったのに、海っぽい猫写真はなし。でも、この連載で海辺の猫を何度か紹介したけど、それっぽく撮れた猫って数えるほどしかいないのだよな。世の中それほど甘くないのである。


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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫。2010年4月27日発売)。twitterアカウントはogikubokei。ときどき猫動画をアップするYouTubeのアカウントもogikubokei。



*次回は2010年5月21日掲載予定



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