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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第152回

港町、銚子で見つけた猫たち

2010年05月14日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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塀の上をとことこと歩く飼い猫。とにかく、塀の上が好きでした(2010年5月 パナソニック LUMIX DMC-GH1)

塀の上をとことこと歩く飼い猫。とにかく、塀の上が好きでした(2010年5月 パナソニック LUMIX DMC-GH1)

 GWに日帰りで銚子に行ってきたのである。千葉県の東の端、茨城との境目あたり。利根川の河口で海に向かって突き出てる感じの場所。

 けっこう遠いのだけれども、東京駅からJR在来線特急が1日に数本出ていて、それに乗れば2時間くらいで行けちゃう。在来線特急って探してみるとなかなか面白いのだ。

 ただ行くだけじゃ面白くないので、折りたたみ自転車持ち込みである。各車両の扉の裏に荷物スペースがあったので、そこに折りたたんだ自転車を入れればあとは目的地までのんびり。

 銚子といえば港町である。港町といえば猫っ。海に沿って走っていれば猫なんていくらでもいるに違いない。そう思いながら銚子駅から海に沿って犬吠埼、さらに南下して屏風ヶ浦と海風を浴びながら、海を見ながら自転車で回る。健康的すぎて身体を壊しそうである。

 でも猫が見あたらない。甘かった。GWで漁港が休みだったからか、もともと海沿いにはあまりいないのか。

 それは寂しいねってんで、犬吠埼で旨いキンメを食したあと、ちょっと坂を上って住宅街に迷い込んでみた。昭和っぽい街並みや廃墟に心惹かれたのだ。

 そしたらいきなり猫発見。我々が立ってる位置から1段下の空き地に真っ白な美猫がちょこんと座ってる。そっと近寄りつつ写真を撮っていると、あとちょっとというところで逃げられちゃいました。

海が見える高台で見つけた猫。白くてきれいだったけど、警戒心が強くてこれ以上近寄れず(2010年5月 パナソニック LUMIX DMC-GH1)

海が見える高台で見つけた猫。白くてきれいだったけど、警戒心が強くてこれ以上近寄れず(2010年5月 パナソニック LUMIX DMC-GH1)

 残念。でも気になるので、猫が消えた方へ行ってみると、廃墟下のおうちで別の猫を発見。こちらもまた美猫で(あきらかにそのおうちに飼われているのだ)、よそさまのおうちなのでこれ以上は寄れなかったが、目を合わせてくれた。

ちょっと低い場所でこちらを見上げてる美猫。さすが飼い猫はきれい(2010年5月 パナソニック LUMIX DMC-GH1)

ちょっと低い場所でこちらを見上げてる美猫。さすが飼い猫はきれい(2010年5月 パナソニック LUMIX DMC-GH1)

 さらに、となりのおうちに別の美猫発見。海からほんのちょっと奥へ入るだけで猫がたくさんいるではないか。猫に逢いたいなら海辺の住宅街、っていえるかも。

 この白黒の猫もここまで近寄らせてくれた。望遠レンズ万歳。

 ちょこんと座って逃げるでも近寄るでもなく、じーっとこっちを見てる。それに敬意を表して、無理に誘ったりせず、写真を撮らせてもらう。交渉成立。

ちょっとだけかしげた首が可愛い白黒猫。今回一番のお気に入り猫だ(2010年5月 パナソニック LUMIX DMC-GH1)

ちょっとだけかしげた首が可愛い白黒猫。今回一番のお気に入り猫だ(2010年5月 パナソニック LUMIX DMC-GH1)

 こういうシチュエーションではコンパクトデジカメよりデジタル一眼の方がいい。前景や背景が大きくぼけるので猫がよく見えるし、ピントも合わせられるからだ。

 今回持っていったのはパナソニックの「LUMIX DMC-GH1」。荷物を重くしたくない、でもクオリティは確保したい、という二律背反な時、マイクロフォーサーズは便利なのだ。

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