ケーブルでつないでパソコンからコンテンツを検索できる
SR-G6001Mは、パソコンと連動する「PASORAMA」機能を搭載している。USBケーブルでつなぎ、パソコンにインストールした閲覧ソフト「PASORAMA」を起動すると、電子辞書の内容をパソコンから検索できるというものだ。ウェブの情報は利用したくないという場合や、ネットが使えない環境にお勧めだ。例えば、出張時のホテルで文書を作成する際などに役立つだろう。
PASORAMAを使えば、ウェブサイトやメールからコピー&ペーストですぐ検索できる。ほかにも、収録されているブリタニカ国際大百科事典では、フルカラー写真やサンプル音源の再生に対応している。国語辞典の「デジタル大辞泉」では、URLのリンクからウェブサイトを開ける。関連項目を次々とクリックして開けるので、利便性は高い。ただ、電子辞書本体のように、コンテンツの目次から内容を表示させることはできない。
電子辞書で名刺を管理!?
SR-G6001Mには、パソコンで管理している名刺のデーターベースを読み込む機能もある。本体のメモリーだけでも最大900枚の名刺データを保存できる。大量の名刺データを常に持ち歩けるのは非常に便利。アドレス帳としても活用できるのだ。
ただし、データベースの作成には市販のWindows用名刺管理ソフト「やさしく名刺ファイリングPRO」が必要だ(価格は8190円、ダウンロード版は6090円)。30日間の体験版もあるので、試してみて継続して利用したいなら購入すればいいだろう。
正確なコトバを使いこなしたいなら
1台持っておきたい電子辞書
電子辞書ならその場で外国語の単語を調べて、発音がわからないときは内蔵スピーカーで確認もできる。収録されている発音は、ネイティブのスピードとイントネーションなので実践でも役立つ。海外出張や旅行で、どうしても相手に伝えられない単語や例文を電子辞書で再生してもらうことも可能だ。
あやふやな記憶からでも調べられる機能も便利だ。例えば、「Mからはじまってerで終わる単語」を「m*er」でワイルドカード検索できる。スペルがあやふやでも似た綴りの単語を表示してくれる「スペルチェック」機能も助かる。
調べた単語や慣用句、漢字熟語などは最大1000件まで登録して、後から簡単に呼び出せるので、学習にも利用したい。そのほかにも、ここに書ききれないくらいの機能を備え、充実のコンテンツを活用できる。
★
SR-G6001Mよりも大きな液晶ディスプレーを搭載し視認性を向上したモデルや、TOEICなどのテスト向けの問題を収録したモデル、コンテンツを厳選した低価格モデルなど、さまざまな電子辞書が発売されている。正確な日本語・外国語を使いたいビジネスパーソンなら、電子辞書は1台持っておきたいものだ。
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筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスパソコンテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。
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