「pin@clip(ピナクリ)」で渋谷を遊びつくす
“東急”でおなじみの東京急行電鉄が提案したのは、リアルタイムで変化する街の情報の収集と個人のニーズにマッチして情報提供を行ない地域の活性化をめざすプラットホームアプリ。それが、渋谷の街をおもしろくするARアプリ「pin@clip(ピナクリ)」だ。
今、渋谷の街にはレストランやショップなど様々なスポットがあるのに、渋谷ならではの雑踏にまぎれてしまい、目的の店に行って帰るだけの街になりつつある。そんな渋谷を楽しみ尽くすためのサービスがpin@clipなのだ。
pin@clipは渋谷で公開されている映画や公演、イベントといったエンターテイメント情報から、お店の今日のオススメ品などをリアルタイムで配信して、AR画面上で展開できるアプリ。また、データは一方的に配信されるだけでなく、渋谷にいる人たちが見つけた面白い場所やお気に入りの場所を自分から配信して、ほかのpin@clipユーザーに伝播させられるのがこのアプリの楽しいところ。
たとえば、タイムセールを見つけたらpin@clip上にアップして他の人に教えたり、他の人がアップした新しいお店情報をたどるなど、様々な渋谷の歩き方ができる。みんなで渋谷の街を活性化できるツールだと言える。
また、東京急行電鉄は夏目漱石の小説「坊っちゃん」の舞台となった松山道後温泉でも、松山版pin@clipを展開していた(現在はサービス終了)。これは道後温泉に来た観光客に端末を貸し、時間や場所、属性に応じた情報が入手できる「ぷらっとPlat@まつやま」というサービスだった。
(次ページへ続く)
この連載の記事
-
第5回
デジタル
本当の「AR」とは? ARの歴史と未来の姿を追う! -
第3回
デジタル
変化を続け、成長するモバイルAR -
第2回
デジタル
ARは広告業界の次世代ツールになりえるか? -
第1回
デジタル
ARによる新しいエンターテイメントの形 -
デジタル
AR~拡張現実~人間の“現実感”を高めるテクノロジー - この連載の一覧へ