新しいエンターテイメントの形!? -エアノベル-
これまで、ゲームのキャンペーンにおいて、いかにゲームの世界を現実に反映させてきたかを紹介したが、今度はARアプリの中で最も有名なセカイカメラを使ってAR世界と現実とフィクションの合間で楽しむユーザー参加型ゲーム「エアノベル #15a24」を紹介しよう。
このゲームは作家の新城カズマさんとセカイカメラの開発元である頓智・のコラボレーション企画で2009年の12月31日に開催された。このゲームでは、新城さんの小説「15×24(イチゴー・ニイヨン)」の、捜索隊が人を探すという設定を活かし、セカイカメラでエアタグを頼りにヒントを得て、「ピンクのケータイを持つ男」を探すという内容だ。また、このゲームは、セカイカメラで情報を探りながら、Twitterや掲示板でユーザー同士の情報交換をしていくソーシャルゲーム的な側面も持っている。
さて、このエアノベル #15a24を新城カズマさんと共に運営した、セカイカメラの産みの親でもある頓智・の代表、井口尊仁さんにお話しをうかがってきた。
井口さんによると、新城さんはおもしろいアイディアが豊富な人で、「セカイカメラでいろいろ遊びたい」とTwitter上で話していたそうだ。それを受けて井口さんと新城さんはTwitter上で企画やアイディアの交換をしているうちに、本当に「年末やりましょう」という話に進んだという。
さらに去年12月でのアップルストアで製品発表会が開催されたとき、井口さんが「エアノベル #15a24をやる」と発表をし、後に引けない状態になったそうだ。はたして、セカイ、もとい世界初のエアノベルはどうなったのであろうか?
(次ページへ続く)
この連載の記事
-
第5回
デジタル
本当の「AR」とは? ARの歴史と未来の姿を追う! -
第4回
デジタル
経済産業省によるAR -e空間- -
第3回
デジタル
変化を続け、成長するモバイルAR -
第2回
デジタル
ARは広告業界の次世代ツールになりえるか? -
デジタル
AR~拡張現実~人間の“現実感”を高めるテクノロジー - この連載の一覧へ