4月7日、ミラポイントジャパンはメールサーバーアプライアンスの新シリーズ「Mirapoint Message Server 7シリーズ」の3モデルを発表した。第9世代となる本シリーズでは、ハードウェア構成から筺体までを全面的にリニューアル。そして、メールシステムの導入や維持・管理などにかかるコスト削減に注力しているのがポイントだ。
ハードウェア構成に関しては、CPUをNehalemアーキテクチャのクアッドコアのXeonに一新。メモリや内蔵ストレージ容量も従来と比べ、1.5~3倍に増量した。特に、ハイエンドモデルの「Mirapoint Message Server 7000」では、内蔵ストレージを従来から1.5倍の900GBに。メモリは3倍の12GBと大幅に強化している。
また、POP/IMAP、Webメール、スケジュール共有カレンダーなど既存のサービスをパッケージ化することで、個別購入した場合に比べて約6分の1の価格を実現する。パッケージ内には、Webメールソフト「Mirapoint Webmail Corporate Edition」やスケジュール、アドレス帳共有ソフト「Mirapoint Webcal Corporate Edition」を収録しているため、別途Webメール用サーバーなどを購入する必要もない。
ユーザー環境の規模により選択できる3モデル
- Mirapoint Message Server 7000-SAN Edition
- 大規模環境を想定したハイエンドモデルで、FC(Fibre Channel)対応のSANに対応する。1台あたりのストレージ容量は最大8TBを確保し、N+1冗長化構成により126TBまで拡張可能。クアッドコアのXeon(2.26GHz)を2基、1066MHz動作のDDR3 ECCメモリを12GB搭載。また、ギガビットEthernetポートを4つ持っている。
- Mirapoint Message Server 7000
- 中・大規模環境を想定したモデル。CPUとメモリ、Ethernetポート等の構成はSAN対応のハイエンドモデルと同様だが、ストレージ容量は最大900GBになる。オプションでホットプラグに対応した2TBのSATA対応のHDDを増設可能。
- Mirapoint Message Server 700
- 小・中規模環境を想定したミッドレンジモデル。CPUはクアッドコアのXeon(2.0GHz)を1基、1066MHz動作のDDR ECCメモリを6GB、そして最大450GBのストレージを搭載する。ギガビットEthernetポートは2つになる。
また、Mirapoint Message Server 7000と、Mirapoint Message Server 700では、バックアップ専用の内蔵HDDが追加可能になった。
加えて、全モデルにはシステム稼働中のオンラインバックアップイメージの取得やユーザーレベルでのファイルリカバリが可能な「スナップショットテクノロジ」を搭載。遠隔地からバックアップ操作ができる「Remote Site Replication」にも対応し、優れたデータ保護を実現している。
ハードウェア価格は452万2000円からで、ソフトウェアライセンスと保守費用は別途必要。全モデルとも4月14日より販売を開始する。