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ミラポイントがメールアプライアンスを刷新、「必要とされる容量に対応」

2008年01月28日 20時32分更新

文● アスキービジネス編集部

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ミラポイントジャパンは、1月28日、東京都内で会見し、メールアプライアンスサーバ「Mirapoint Message Server」と、メールセキュリティアプライアンス「Mirapoint RazorGate」の新製品としてそれぞれ3モデルを発表した。同日から販売および出荷を開始する。


ハードウェアの刷新で大幅なパフォーマンス向上を実現


 メールサーバの新製品として発表されたのは、「Mirapoint Message Server」シリーズである「Mirapoint Message Server 6000-SAN Edition(S6000)」および「6000(M6000)」「600(M600)」の3モデル。クアッドコア Xeonの採用、専用OSである「MOS」のバージョンアップ、メモリの増強などによってパフォーマンスを大幅に向上させたのが特徴だ。同社によると、「従来製品に比べて20~30%性能が向上した」という。

ミラポイントがメールアプ ライアンスを刷新、「必要とされる容量...

筐体も刷新された。写真は2Uタイプの「M6000」の筐体

 中でも数千~数十万ユーザーの大規模環境向けのS6000は、ファイバチャネルSANに対応し、N+1の冗長化構成をとることが可能。ストレージ容量は従来機の2倍となる8TBに増量され、専用のSANストレージである「XSAN」を用いると最大126TBまで拡張できる。CPUはクアッドコア Xeon(2.3GHz)×2、メモリは4GBを搭載する。

ミラポイントがメールアプ ライアンスを刷新、「必要とされる容量...

発表された新製品のスペックと価格

ミラポイントがメールアプ ライアンスを刷新、「必要とされる容量...

プロダクトマネージャー兼技術部長 徳久賢二氏

 数百~数万ユーザー向けのM6000/M600は、SASコントローラを内蔵。CPUには、クアッドコア Xeon(2.3GHz)×2(M6000)、×1(M600)を搭載、メモリは4GBを内蔵した。

 また、同時に発表されたメールセキュリティアプライアンス「Mirapoint RazorGate」の新製品は、「Mirapoint RazorGate 6000(RG6000)」「600(RG600)」「160(RG160)」の3モデル。アンチスパム、アンチウイルスなどをゲートウェイで提供するもので、メールサーバ製品同様に、CPU、メモリ、内蔵ストレージなどをアップグレードした。たとえば、最上位モデルのRG6000ではアンチスパム/ウイルスエンジン稼働中のメール配信数が30%増加するなど、パフォーマンス向上が図られている。

 ミラポイントが今回の新製品で大容量化・高性能化を進めたのは、インターネットインフラの高速低額化によって画像データなどが手軽に送れるようになり、1メールあたりの容量が急激に増えているため。ミラポイントジャパンのプロダクトマネージャー兼技術部長である徳久賢二氏は「5年前には20数KBだった1メールあたりの容量が、120KB~130KB程度にまで跳ね上がっている」と指摘する。重ねて、内部統制やコンプライアンスの観点からメールの保管が重視される傾向も追い討ちをかけていることから、「現実に必要とされる容量に対応した」(同氏)という。

 価格(税別)は、M600が352万7000円から。RG160が142万1000円からとなる。

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