フォーカスやホワイトバランスの調整ができる
「夜景」モード
「夜景」モードはISO感度が100に固定される。シーンモードの選択画面にも出てくるように三脚の使用を前提としたモードである。
前回の「遠景モード」では固定されていた「フォーカス」設定が、夜景モードでは通常と同じように選択することができる。さらに遠景との違いはシャープネスは下げ気味になるということ。人工光源の多い夜景ではそれほどシャープネスを上げないということなのだろう。
シャッタースピードに関しては最長1秒までとなっており、開放絞りまで開けても絞りが足りないときにはアンダー露出となる。
しかし、街中で夜景を撮る限りにおいてはそのようなことは稀かもしれない。ホワイトバランスはユーザーが変更可能なので、わざと人工光源(水銀灯など)の色調を強調したり逆に抑え込んだりすることはできる。
背景がきれいにボケる「ポートレート」モード
「ポートレート」モードではISO感度は200までとなり、絞りはできるだけ開放値に近くなるように調整される。
これは被写体である人物を背景から浮き立たせる効果を狙ったものと想像できる。シャープネスは標準的なままで、あえてソフトになるような効果はかけていない。このときフォーカス設定は変更可能ではあるが、AE/AFターゲットの変更はできなくなっている。
人物撮影の場合、縦位置/横位置で中央付近に顔を置かないことも多く、それでも人物の顔にフォーカスを合わせたり露出も合わせたいものなので、AE/AFターゲットの変更はできたほうが使いやすかったのではないかと感じた。
GXRに興味を持つユーザー層であればシーンモードなどはほとんど使いもしないだろうが、初心者が仮に使うことがないとはいえない。そういうときにこのシーンモードはカメラのもつ機能をフルに活かせる使い方といえるだろう。
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