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買ったからには全部言いたい! リコー「GXR」はどうなの? 第4回

やっぱり必要!? レンズユニット「A12」を徹底検証!

2010年02月04日 12時00分更新

文● 小林 伸、撮影協力●クラーク記念高校秋葉原ITキャンパス

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 以前の記事で、接写するのだけが目的であれば別に「GR LENS A12 50mm F2.5」(以下A12)は必要ない、と書いた。しかし、レンズの名前に「GR」と入っているからにはリコーの自信作なのは間違いない。

「A12」の絞りは9枚羽根なので、絞っていっても円形を保つようになっている。大口径非球面レンズやフローティング機構の採用により接写時の各種収差を補正している

「A12」の絞りは9枚羽根なので、絞っていっても円形を保つようになっている。大口径非球面レンズやフローティング機構の採用により接写時の各種収差を補正している

「DA35mm」は後群分離型フォーカシングシステム(FREE)を採用して各種収差を補正している。レンズ先端から3cmまで接写が可能だ

「DA35mm」は後群分離型フォーカシングシステム(FREE)を採用して各種収差を補正している。レンズ先端から3cmまで接写が可能だ

 そこで今回は似たスペックのレンズである「smc PENTAX DA 35mm F2.8 MACRO Limited」(以下DA35mm)と比較しながら撮影してみた。なお、DA35mmは「K-x」との組み合わせで撮影している。


A12の絞りの違いによる比較(開放絞りからF16まで)

GXR+A12 F2.5

GXR+A12 F2.5

GXR+A12 F2.8

GXR+A12 F2.8

GXR+A12 F4

GXR+A12 F4

GXR+A12 F5.6

GXR+A12 F5.6

GXR+A12 F8

GXR+A12 F8

GXR+A12 F11

GXR+A12 F11

GXR+A12 F16

GXR+A12 F16


DA35mmの絞りの違いによる比較(開放絞りからF16まで)

DA35mm+K-x F2.8

DA35mm+K-x F2.8

DA35mm+K-x F4

DA35mm+K-x F4

DA35mm+K-x F5.6

DA35mm+K-x F5.6

DA35mm+K-x F8

DA35mm+K-x F8

DA35mm+K-x F11

DA35mm+K-x F11

DA35mm+K-x F16

DA35mm+K-x F16

 どちらも画角は35mmフィルム換算で50mm相当になる(DA35mmは53.5mm相当)。双方とも開放から安心して使用できる非常にキレもヌケもよく、ピントのあっている位置の解像感はすばらしい。

 若干DA35mmのほうが後ろボケが二線ボケの傾向が強く、周辺光量も落ち気味。しかし特別意識するほどではない。

 一段(F4)に絞るとDA35mmは周辺光量も増してくる。A12に関しては絞れば絞っただけ被写界深度が単純に増していく感じで開放から高解像な印象が変わらない。非常にクセのない使いやすさを感じるレンズである。


GXR+A12 絞りによる背景のボケの違い

F2.5

F2.5

F4

F4

F5.6

F5.6

F8

F8

F11

F11


それぞれ開放絞りでの比較

左がK-x+DA35mm(F2.8)で右がGXR+A12 (F2.5)の写真。DA35mmのほうが若干硬めの描写をするように感じる。A12はキレ、ヌケともに確かにいい。カメラのピントの精度とスピードが問題のない状況であれば、開放絞りをどんどん使ってみたいと思わせるレンズだ

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