拡張スロット豊富なATXサイズの
マザーボードをチョイス
ASRcok「H55DE3」
実売価格:1万1000円前後
ATXサイズの「H55」搭載マザーボード。拡張スロットはPCI Express2.0 x16が2基、PCI Express x1が2基、PCIが2基となっている。AMDのマルチGPU機能「CrossFire X」にも対応しているのが特徴だ。ただし、CrossFire X構築時のPCI Expressの動作は変則的な“x16+x4”動作(通常はx16+x16やx8+x8)になるので注意しよう。メモリスロットは4基備え、独自にDDR3-2600(PC3-20600)やDDR3-2133(PC3-17066)などのメモリ動作クロックにも対応している。
オンボードでギガビットイーサネット、S/PDIF出力を装備する7.1chサウンド、VGA、HDMI、DVI-Dの出力インターフェースなどを搭載している。USBとpower eSATAの両方に対応するポートも2基I/Oパネル部に備えている。
蛇足だが、ASRock製マザーボードは同じモデルでもショップの販売価格に1000円前後の価格差がある。これはASRock製品の国内正規代理店となるユニスター(http://www.unistar.jp/)を経由している製品とそうではない製品(海外から直輸入)で生じる価格差になっている。ユニスターの修理や電話サポートを受けるためには、「ユニスター保証ステッカー」が貼られている必要がある。並行輸入品が当たり前だった、数年前の自作PCパーツでは普通のことだったのだが、最近では比較的珍しい。ASRock以外でも同様なことはあるので、並行輸入品=国内代理店のメーカー保証は受けらない可能性があることを覚えておこう。
裏番組も逃さない!
ダブル録画対応の地デジチューナー
バッファロー「DT-H50/PCIEW」
実売価格:1万円前後
アニメといえば美麗な地デジで録画! と考えるのは筆者とASCII.jp編集部の一部だけかもしれないが、2クール目に突入しているレールガンこと「とある科学の超電磁砲」や「デュラララ!!」、「刀語」などなど、2010年も映像にこだわりたいアニメが豊富だ。
というわけで、これからの万能PCには地デジが必要!? ここでは、ダブルチューナーを搭載しつつ、1万円を切っているバッファロー製を選んだ。ダブルチューナーは家族の番組を録画しつつ、自分が見たい番組も録画できるので家庭があるひとにもやさしい仕様だ。
なお、BSや110度CSも録画したい、という人は3波対応を選ぼう。3波対応のシングルチューナーならアイ・オー・データ「GV-MVP/VS」が1万3000円前後から購入できる。地デジチューナーはUSB接続の外付けなど、ラインアップが充実してきているので好みの機能や価格でじっくり選ぼう。
地デジ導入のチェックポイント
Core i5なら1920×1080ドットのフルスクリーン視聴+録画を行っても、CPU負荷は最大20パーセント前後なので、別の作業をしながらの“ながら”作業も余裕でこなせる。
地デジチューナーは、PCに搭載・機器の設定を行なうだけで番組視聴が可能になるわけではない。もちろん、地デジを受信するアンテナは必須だが、それ以外にもPCで録画・視聴するには下記条件をクリアーする必要がある。
●著作権保護技術のHDCPに対応する液晶ディスプレイが必要
●DVIやHDMIなどのデジタル出力インターフェースで接続する
現在使用している液晶ディスプレイがHDCPに対応しているかわからない場合は、バッファロー(http://buffalo.jp/products/catalog/multimedia/chideji/streamtest.htmlや、アイ・オー・データ(http://www.iodata.jp/promo/chidigi/howto_check.htm)が公開しているチェックソフトをダウンロードして試そう。
HDDは1TBがオススメ
予算があれば1TBの2台構成を目指そう!
WesternDigital「WD Caviar Green WD10EADS」
実売価格:7000円前後
HGST「Deskstar 7K2000 HDS722020ALA330」
実売価格:1万3000円前後
地デジ放送を最高画質で録画すると30分番組で3GB前後近くが必要になる。1クール13話を録画すると40GB近くが必要になってくる。OSや一般的なアプリケーションで、だいたい50GB程度を消費するので、地デジチューナー搭載PCには余裕を持って1TB HDDを搭載したいところだ。むろん、容量2TBのHDDを選ぶのもアリだ。
ここでは容量1TBと2TBの両方を紹介しておこう。1TBはCore i3激安自作でも紹介したWesternDigital「WD Caviar Green」シリーズに属するWD10EADSだ。回転数は未公開で、32MBのバッファを搭載する。前回も書いたが、同シリーズ最新モデルの「WD10EARS」もオススメだ。
容量2TBのHDDは、回転数が7200rpmで容量32MBのキャッシュを搭載するHGST製だ。昨年の9月に2万円前半で登場した製品だが、値下がりの急先鋒として2ヵ月後の11月には1万3000円を切る価格帯に突入。一部ショップの特価品では1万1980円という破格値になったこともある。激安のHDDになるが、昔からHDDを生産しているHGST製なので信頼性は高い。
ちなみに予算に余裕があるなら、1TB×2台や500GB+1TBなどの2台構成を筆者はオススメしたい。2台搭載すれば1台はOSやアプリケーションソフト用、もう1台は地デジ放送などのデータ保存専用として使える。この構成なら、OS再インストール時などに大事なデータを別のHDDなどにバックアップする手間を減らせる。さらにHDDの故障などにより、OSと一緒に大事なデータが“吹っ飛ぶ”可能性も若干低減できる。むろん、保存用HDDが故障する可能性も当然あるので、定期的なデータバックアップは必要だ。
(次ページへ続く)
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