市販ソフトウェアを使ってPCで見る
デジオンの市販ソフト「DiXiM Digital TV」をインストールすれば、ネットワークを通してチューナーを搭載していないPCでも録画した番組を見ることができる。DiXiM Digital TVはダウンロード販売で4980円。
録画したデータをNASにダビングする
アイ・オー・データ機器の「mAgicTV Digital」などには、PCに録画した番組をDTCP-IP対応のネットワークHDD(NAS)に対してムーブする機能がある。ムーブしたデータは、ここまで紹介してきた機器を用いることでネットワーク越しに再生することができる。NASであれば、DLNAのサーバーとなるPCの電源を常にオンにしておく必要がなく、より利便性が高いだろう。
無線LANを利用する場合は実効帯域に注意が必要
対応機器さえ用意すれば、比較的簡単に利用できるネットワーク経由の録画データの再生だが、若干気をつけなければならないのが無線LAN経由で接続するケースだ。
デジタル放送は地デジで最高17Mbps、BSデジタルでは24Mbpsの帯域が必要となる。スペック的には最大54MbpsのIEEE802.11a/gでも、電波状態が若干悪い程度でもコマ落ちで正常に見られない場合がある。できればIEEE802.11n対応の機器を用いるか、ケーブルの取り回しが煩雑になっても有線LANが確実だろう。
以上、4回に渡ってイマドキの地デジチューナー事情についてリポートしてきた。
ダビング10、ブルーレイへのムーブ、編集機能、ネットワーク配信など、PC用地デジチューナーはユーザーのニーズを次々に実現してきた。そして製品として各社ともに完成度が非常に高いものとなっている。しかし、地デジチューナーの進化は留まりはしないだろう。今後も製品の進化に期待したいところだ。
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