日本Shuttleは12日、キューブ型ベアボーンの新モデル “ J シリーズ”と、ノートPCの新しいビジネスモデル“SPAシリーズ”を発表した。
発表されたのはキューブ型ベアボーン3製品。G41チップセットを採用したローエンドモデル「SG41J1」、インテルの最新チップセットH55を採用した「SH55J2」、X58チップセット採用のハイエンドモデル「SX58J3」だ。これまでのShuttle製ベアボーンには、同社独自のマザーボードが搭載されており、マザーボードの交換は難しかった。新製品にももちろんShuttle製のマザーボードが組み込まれているが、今回からmini-ITX規格に準拠したことにより、PCを強化したいと感じたら、Shuttle製のマザーをケースから取り外し、他のmini-ITXマザーに換装することが出来るようになったことが、大きな特徴だ。
ShuttleのノートPC戦略
Shuttleが今回発表したのはデスクトップPCだけではない。今年はノートPC業界にも参入するというのだ。ただし、いきなりShuttleブランドのノートPCを販売するのではなく、中小規模のメーカーやショップに対し、オリジナルの製造ラインを提供するというもの。つまり、オリジナルノートPCの製造を受注するというシステムだ。
Intel、AMD、VIAといったプラットフォームから、液晶のサイズ、外観デザインなどを自由に選べ、希望があればオリジナルロゴなども入れた状態で製品化する。最大のメリットは少数ロットでもオーダーが可能だということ。これまでオリジナルノートPCの製造となると数万個単位での納品が前提だったが、Shuttleが提唱するこのシステムでは、数百個単位でのオーダーから受け付ける。大量の在庫を抱えずに済むことから、主に中小企業やPCパーツショップからの受注を狙っているという。