すさまじいAF精度の向上
「SAFOXVIII」のAF精度は従来のSAFOXと比較するのがバカらしくなるくらい向上している。これは日中の十分輝度のある条件では気がつかないだろうが、夕暮れ時や室内などではっきりとした差が出ると思う。測距点が11点に増えたことも大歓迎である。
ほかに歓迎するポイントとしてプレビュー機能がある。従来K-mであれば「ヘルプボタン」にデジタルプレビュー機能を割り振ることができたが、K-xでは「グリーンボタン」にデジタルプレビューもしくは光学プレビューを割り振ることができる。
被写界深度を昔ながらにファインダーで確認したければ光学、ホワイトバランスまで含めた仕上がり状態を確認したければデジタルと、使用シーンに合わせて切り替えて使えるようになった。もっとも、わたしは古い人間なので光学プレビューを使うことが多い。
さらに露出補正の幅がK-mの±2段からK-xでは±3段へと広がったのも嬉しいポイントだ。2段3段の補正は普段めったにすることではないが、「マウントアダプターK」を用いて古いタクマーレンズを使用したときには大変助かった(関連記事)。
サンプル撮影の時、常時露出補正ブラケットで撮影していたが、レンズによってベースの補正に+1と2/3くらいかけておかないとうまく露出が合わないことがあった。さらにその前後で±2/3のブラケットをしようとすると最大で+2と1/3補正ということになり、K-mであれば補正範囲を超えた状態だった。余裕はないよりもあったほうがいいと感じさせられた。
全体的に動作音が大きい
購入後当初から気になっているのは、動作音がすべてにおいて大きいことだ。AFの動作音に限らずミラーの動作音も結構大きい。センサーシフト方式の手ブレ補正機能を備えているとはいえ、少し気になっていた。開発者インタビューの折にも聞いてみたのだが(関連記事)、ミラーに関する動作音はミラーアップ時のものではなく、ミラーダウン時のものだそうで、それによる手ブレは考えられないとのことだった。
さらに音が大きくなった要因として連写速度の高速化が挙げられるようだ。前機種「K-m」の3.5コマ/秒とK-xの約4.7コマ/秒ではかなり違う。以前であれば露出ブラケット撮影をためらってしまうくらいだったが、K-xでは普通に使うようになっている。
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