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コスト削減100本ノック 第23回

机に座って国内出張

【23本目】削減した出張費の額がわかるWeb会議システム

2009年12月16日 09時00分更新

文● 吉川大郎/TECH.ASCII.jp

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会議だけではもったいない
コンテンツ配信もやりたい

 nice to meet youは、決して会議だけに使用するツールではない。ビデオ通信の特性を活かして、以下のメニューも用意されている。

セミナー画面

ブイキューブのWebページで紹介されているセミナー画面

セミナー
nice to meet youの機能を、1対多に応用した仕組みで、10000拠点まで同時配信ができる。オンラインイベントから商品販売、マーケティングリサーチ、遠隔教育など、考えられる利用例も多岐にわたる。アンケートやチャットといった、Webセミナーならではの機能も使いたい。ブイキューブ社内には、セミナー用のスタジオも用意されている。冗長化されたマイクや回線のほか、運営スタッフもいるから、安心してセミナーを実施できるだろう。
セールス&サポート
遠隔地にいる顧客に対し、Web会議で営業可能だ。顧客には2クリックでシステムにアクセスしてもらえるため、テーブルについてもらうまでの障壁も低い。実地店舗でのバーチャル窓口といった用途にも使用可能だ。
ビデオ
企業向けのビデオ配信システム。nice to meet youで録画した素材はもちろん、MPEG4やAVI、ASF、携帯電話の動画ファイルまで、多くのフォーマットに対応する。携帯電話の場合は、単に動画ファイルをメール送信するだけで配信までしてくれる。また、資料を同期したオンデマンドコンテンツも配信可能だ。もちろん、動画の再生ログ分析も行なえる。
CMS
nice to meet youで配信するコンテンツを効率的に管理する。特にeラーニングを配信している場合には、コンテンツ閲覧状況をチェックし、ログ集計ができるし、ユーザーに未受講コンテンツの案内も行なえる。

 ブイキューブではこのほか、イントラネット型のWeb会議をインテグレートするためのSI事業や、ブイキューブのスタジオからのコンテンツ配信といった事業も展開している。設備やノウハウがなくても、伝えたい情報があれば、今や簡単に相手に届く時代になったというわけだ。

ブイキューブの計は元旦にあり
年明け早々24時間365日サポート開始

 nice to meet youは、ビジネスツールだ。高い機能は当然ながら、堅牢性や簡便さも同時に求められる。クライアントソフトをインストールしなくてもいいサービスであるとはいえ、顧客がPCに対して詳しくない場合や、セミナーなど配信の失敗が許されない緊迫した場面では、それ相応のサポートも必要となってくる。

 そこで、ブイキューブが2010年元旦からサービスを開始するのが、24時間365日サポートだ。ここでは、たとえばPCに不慣れなユーザーが「音が出ない」という問題を抱えたときに、すぐに対応できる体制を目指している。Web会議システムは、nice to meet you以外にも存在するが、日本語で的確なコミュニケーションができるのは、うれしい点だ。24時間365日サポートを開始するのが、日本人のほとんどが休みを取るであろう元旦というのが、なんとも象徴的ではないか

 現在1000社が採用し、ネオジャパンのdesknet’sがメニューとして取り込んだり、他社サービスの仕組みとしてOEMされているnice to meet youだが、迫氏は「完全に自社で開発した国内開発の製品であり、サポートも含めて自社でまかなっている。Web会議システムに特化した会社だから、お客様のニーズにお応えするのは、他社に負けない」と胸を張る。同社では無料トライアルも実施している。実際に使って試してみるのもよいだろう。

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