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コスト削減100本ノック 第23回

机に座って国内出張

【23本目】削減した出張費の額がわかるWeb会議システム

2009年12月16日 09時00分更新

文● 吉川大郎/TECH.ASCII.jp

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出張費削減のためのテレビ会議システムの導入は、大企業を中心に広がりを見せているが、設備投資などのイニシャルコストを考えると、中堅・中小企業ではまだまだ手を出しにくいといった印象がある。

そこで登場したのが、今回紹介するブイキューブをはじめとしたWeb会議システムだ。確かに最近はテレビ会議システムも低廉化が著しいものの、初期費用4万5000円、トライアルであれば基本料金9900円で利用できる価格設定は十分魅力的だろう。2009年3月に行なわれたシード・プランニングのWeb会議市場調査によると、ブイキューブのWeb会議システム「nice to meet you」は、市場シェア1位になった。

迫氏

今回お話をうかがった、ブイキューブ 管理部門 総務人事グループ 広報チーム 迫裕一氏

 「コスト削減」という観点から述べれば、nice to meet youにはユニークな機能が搭載されている。それが「ECOメーター」だ。Web会議システムはいくつかこの世に存在するが、ECOメーターのように分かりやすいインターフェイスで出張に使う(はずだった)交通費や往復時間など、コスト削減に直接関わる項目を算出してくれる。こうした経費削減を可視化しているのは、ブイキューブだけだ。また、ECOメーターで面白いのは往復のCO2排出量の削減量が表示される点。ゆえに“ECO”メーターというわけだ。

ECOメーター

ECOメーター。この例では、交通費だけで13万9200円が削減できている

SaaSで提供するため
クライアントソフトは不要

 もちろん、ECOメーターだけがnice to meet youの特徴というわけではない。Flashでのコンテンツ配信を行なうことでクライアントソフトをインストールしなくてもよく、ゆえにOSも選ばない点、H.323や一部の携帯電話とも接続可能であるところも、大きなポイントだ。

 また、カメラとスピーカー/マイクさえ用意すれば、会議室での運用も可能だ。実際にブイキューブ本社にてデモンストレーションを見たが、会議室にPC1台を起き、それにカメラと会議用スピーカーマイクを接続しただけで、他の部屋にいて(もちろん遠隔地でもかまわない)デスクトップパソコンを使ったスタッフと「会議室×個人のデスク」による通信を行なった。

会議のようす

会議室×個人デスクトップで会議中。資料の共有やチャット、ホワイトボード、ファイル転送など、機能に不足はない

多人数の場合は、画面配置が変わる。左は5拠点以下、右は6拠点以上

 コスト面でうれしいのは、契約していない人に対して「招待状」を送り、そのまま会議に参加してもらえる点だ。社外の取引先も招待できるから、かなり使い勝手はよいだろう。

 また、録画機能も持っているので、会議に参加できなかった人に後日様子を伝えたい場合に便利だ。単に会議の内容全体を録画するだけではなく、ポイントとなる部分のみを録画できるから、閲覧者の時間を節約可能だ。

次ページ「会議だけではもったいない コンテンツ配信もやりたい」に続く

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