Windows 7が登場した際に、その新機能のひとつとして「Windowsタッチ」が大きな話題を呼んだ。テレビ番組でWindows 7が取り上げられる場合でも、まずはWindowsタッチのデモが行なわれるほどの代表的な機能として紹介された。
Windowsタッチはいわゆる「マルチタッチ対応のタッチ操作」を実現するWindows 7の標準機能で、タッチ対応ディスプレーや対応タッチパッドなどは必要となるが、ドライバーやユーティリティソフトなどを別途用意する必要はなく、マルチタッチによるタッチ操作が使えるようになる。マウスやキーボードに代わって、より直感的な入力手段として期待されている。
マルチタッチ自体は、すでにiPhoneで採用されている。そのため、一般的な認知も進んでいると思われる。タップやフリックといった指先を使った操作は、少し触るだけで戸惑うことなくできるようになるだろう。特に、画像を拡大/縮小する、表示領域をスクロールさせるといった操作は、場合によってはマウスよりも快適になる。
そんな状況で、パソコンメーカー各社もWindowsタッチに対応した「タッチPC」製品を続々投入している。特集2回目ではWindowsタッチに対応した3機種を取り上げ、その操作感やタッチ対応ソフトなどの違いを比較していく。取り上げるタッチPCは以下の3製品だ。
VAIO L VPCL11ZHJ
ソニー(製品情報)
ディスプレー:24型ワイド 1920×1080ドット
実売価格:11万9800円から(VOMモデル 直販価格)
フラットなボディーで「ボードPC」をうたうタッチPC。3波対応デジタル放送チューナーをダブルで内蔵する強力なテレビパソコンでもある。
HP TouchSmart 600 PC
日本ヒューレット・パッカード(製品情報)
ディスプレー:23型ワイド 1920×1080ドット
実売価格:14万9730円から(直販価格)
光学式マルチタッチPCの先駆者のWindows 7モデル。GPUが強力でゲームにも強い。3波対応デジタル放送チューナーを内蔵する。
FMV-DESKPOWER F/E70T
富士通(製品情報)
ディスプレー:20型ワイド 1600×900ドット
実売価格:19万5000円前後
比較的コンパクトなタッチPC。地デジチューナーを内蔵する本機と、内蔵しないF/E60がラインナップされている。
次ページからそれぞれの製品について見ていこう。なお、今回の3製品は期せずしてすべてがテレビ機能内蔵パソコンとなった。しかし本特集ではあくまでタッチPCとしての3機種に焦点を当てているため、テレビ機能についてはほとんど触れていない点をお断わりしておく。テレビパソコンについては、別の製品を特集第3回で扱う予定だ。
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