富士通から同社パソコン秋冬モデルが発表された。全機種に「Windows 7」を採用したほか、ノートパソコン「FMV-BIBLO」では、2モデルの新しいシリーズが登場するなど、モバイルパソコンの強化が目立つ。
初心者向けタブレットPC「MT」シリーズ
新ラインナップとして登場する「MT」シリーズは、12.1型ワイド(1280×800ドット)のタッチパネルディスプレーを搭載。Windows 7の新機能である「Windows タッチ」に対応する。タブレットコンパーチブル機で、ディスプレーが180度回転し、ディスプレー面を上に向けた状態で閉じることができる。
タブレットPCに興味を持つ「通」なユーザーに受けそうな機種だが、ターゲットは初心者層だという。そのため、デスクトップ上に大きい操作ボタンを配置する「タッチ操作パネル」や、50音順の「かな」(ソフトウェア)キーボードを画面上に表示する「タッチ文字入力」など、オリジナルのソフトウェアを搭載。初心者が画面を指でタッチして、より使いやすくなるように工夫されている。
CPUはCeleron 900(2.20GHz)、メモリーは2GB、HDDは約320GBを搭載し、光ドライブはDVDスーパーマルチドライブを内蔵(脱着可能)。初心者向けということで抑え目のスペックとなっている。OSは「Windows 7 Home Premium」を採用する。
予想実売価格は15万円前後で、発売は10月22日。
ネットブックよりもちょっと上「LOOX C」シリーズ
同社の秋冬モデルではもう1モデル、新ラインナップが登場する。「LOOX C」シリーズは、ネットブック「LOOX M」シリーズの上位機種という位置づけで、一般的なネットブックよりも少し高いスペックの機種がほしい、というユーザー向けの機種だ。
CPUにCore 2 Duo SU9400(1.40GHz)もしくはCeleron SU2300(1.20GHz)を搭載。11.6型ワイド(1366×768ドット)のディスプレーを採用し、内蔵バッテリーで約9.2時間(Core 2 Duoモデル)という長時間駆動が可能だ。
OSには「Windows 7 Home Premium」を搭載。予想実売価格はCore 2 Duo搭載の「C/E70」が10万5000円前後で、発売日は10月29日。Celeron搭載の「C/E50」は8万5000円前後で、発売日は10月22日となる。なお、C/E50に「Office Personal 2007」を搭載するモデルも10月22日に発売される(予想実売価格は10万5000円前後)。
LOOXではなくなった「R」シリーズ
従来「LOOX」として展開していた12.1型ワイド(1280×800ドット)ディスプレー搭載の「R」シリーズは、今回からBIBLOブランドとなる。外観も一新され、よりシンプルなデザインとなった。
Core 2 Duo SU9400(1.40GHz)、4GBメモリーを搭載する「R/E70」は、標準同梱バッテリーにより最大12時間の連続駆動が可能。OSには「Windows 7 Professional」を採用し、「Windows XP Professional」へのダウングレード用リカバリーディスクを標準で添付する。
また、Celeron SU2300(1.20GHz)、2GBメモリーを搭載する「R/E50」も登場。こちらのOSは「Windows 7 Home Premium」となる。
予想実売価格はR/E70が19万円前後、R/E50は15万円前後で、発売日は10月22日となる。
なお、同社直販サイト「富士通WEB MART」では、従来モデル同様にWAN内蔵モデル(FOMA HIGH-SPEEDもしくはモバイルWiMAX)も用意される。