タッチ操作がすべてにあらず!
タッチ対応ソフトと通常ソフトの切り分けが必要
ここで3機種を試用してみたが、それぞれでタッチ機能に特長があるように感じた。
VAIO Lは、VAIO独自の高機能ソフトとタッチ機能とを融合して、使い勝手を向上させている。TouchSmart 600は、タッチ操作と通常のマウス操作の使い分けを重要視している。FMV-DESKPOWER F/E70Tは、タッチ操作によって通常操作を補助している。
それぞれのタッチPCで違いはあるが、基本的にはどれもWindowsパソコンであり、OSやアプリケーションのすべての操作を、タッチで快適に操作できるわけではないことは理解しておくべきだろう。
マルチタッチデバイスの代表とも言えるiPhoneは、アプリケーションもタッチ操作ですべての操作が可能であるように設計されている。パソコンは今のところキーボードとマウスによる操作が根底にあり、付加操作環境としてタッチ操作が装備されたという段階に過ぎない。それを意識してタッチ機能を使わないと、結局のところタッチ操作しながらマウスもキーボードも操作するという、煩雑な事態になりかねない。
そうした意味でも、ソフト自体のできはともかく、まずタッチ操作ソフト環境を独立させているTouchSmart 600が、タッチPCとしては優れていると感じた。ユーザーの操作を補う手段としてタッチ操作を提供しているF/E70Tも、パソコンが苦手なユーザーに勧められるタッチPCとして評価できる。
また、3機種とも大型で高精細なディスプレーを採用しているが、タッチ操作では小さなアイコンやボタン類は押しにくい。それを見据えてタッチ対応ソフトでは、ボタンやアイコンの大きさ、わかりやすさなどを考慮して設計する必要があるが、その点でもTouchSmart 600はよく設計されているように感じた。
この連載の記事
-
第5回
PC
結局どれが買いなのか!? 7搭載パソコン言いたい放題 -
第4回
PC
PCはパワーだぜ! 7搭載Core i7/i5タワーマシン対決 -
第3回
PC
Windows 7で地デジを堪能したい! 地デジノート対決 -
第1回
PC
Windows 7で個性が見えた? 話題のCULVノート対決 -
PC
買うならどれだ!? Windows 7最新パソコン特集 - この連載の一覧へ