花火でのお絵かきを写真に撮る
デジタル一眼レフと外付けストロボ(ディフューザー付き)、三脚とレリーズを使うと、手持ち花火の光跡を写す撮影ができる。露光時間はマニュアルモードで3~5秒程度、レリーズを使い撮影する。ストロボは三脚に固定し、線香花火の撮影時と同様に被写体のサイド側から照射する。ストロボの発光量は、たとえばニコンD700とSB800の場合、マイナス2~3EV程度アンダーに設定し、コマンダー機能で発光させる(設定値はカメラメーカーや機種によって異なる)。感覚としては「チョット暗めかなぁ~」と感じるように写れば、そこが適正補正値だ。
花火に点火したら、右から左へ、または左から右へと顔周辺を避けリズミカルに移動させる。大人であれば花火で簡単な文字を描くことも可能だろう。また、彼女の回りで花火を持った彼が一周するなど、花火の軌跡が描くパフォーマンスは幾とおりもあるので、発想を豊かにチャレンジしてほしい。
コマンダーモードについて
この記事で紹介した撮影事例中2例は、コマンダーモードを利用して、カメラとストロボを離して撮影している。カメラ本体の電池消耗を考慮すると、長時間の撮影の場合は専用の装置を使うのがベストだ。
なお、カメラに装着する専用ワイヤレスコマンダーはストロボを遠隔操作できるので、昼間のポートレート撮影から夜行性動物の特殊撮影まで、その利用価値は極めて高い。筆者はカメラとコマンダーを組み合わせたシステムでシマフクロウを撮影したことがあるが、露出の正確さコントロールのしやすさのいずれも抜群で、完璧に魅了されてしまった。
※シマフクロウは、筆者のオフィシャルサイトのギャラリーにある。