2.Google系ウェブサービスへの移行
お次はメールとスケジュールのセットアップだ。過去、筆者がパソコンを移行する際にいちばんお荷物となっていたのが、メールやスケジュールのデータを管理していたOutlookだった。これを機会にOutlookの使用を止めて、そのすべてをウェブメールの「Gmail」とカレンダーサービスの「Googleカレンダー」に移行した。
従ってたった一通のメッセージを読んだり、ちょっとスケジュールを確認するためにもネット接続が必須となった。これを実現するためには、同時にインターネット接続の環境改善も必要だろう。
Gmail
Googleカレンダー
Gmailは、フォルダー分けが基本のOutlookユーザーから見れば、取っ付きが悪いと感じるかも知れない。しかし、「フィルタ」と「ラベル」を使えば、フォルダーのようにメッセージを仕分けすることも可能だ。本来の強力なサーバー内検索機能と相まって、今すぐ読みたいメッセージをすぐに見つけられるようになるだろう。
何といってもウェブブラウザーさえあれば、どこでもメールを扱えるというのは快適だ。筆者はBlackberryにGmail専用のクライアントを導入して、パソコンと同様の操作を実現している。
歩きながらBlackberryで入力して送ったメッセージもきちんと同期して、「送信済みメール」に振り分けられるので操作上はパソコンとまったく同じだ。ちなみにBlackberryから送信したメールのフッターには、Blackberryから送った文章が付くので、後から何で送ったのか調べることもできる。
GoogleカレンダーではBlackberryに「Google Sync for Mobile」を導入して常時、同期するようにした。入力したスケジュールはサーバー側に保存してくれるので、あとからどの端末で見ても最新のスケジュールが表示される。
オフィス書類は「クラウド」に完全移行できず……
GmailとGoogleカレンダーのついでに、ワープロ/表計算/プレゼンテーション資料といったオフィス系の書類を扱うために「Googleドキュメント」も導入した。
Googleドキュメントは、複数ユーザーでデータを共有する際には極めて便利なサービスだ。パソコンでは画面右上にある「Share」ボタンを使うことで、同じGoogleアカウントを持つユーザーにはファイルを公開して見せられるし、このボタンから作成した書類をメールに添付して送ることもできる。
しかし、Googleドキュメントには、ネットにつながっていなければ使えないという弱点もある。これは地方出張の多い筆者にとっては不安のタネだ。高速なネット接続環境が整備された都市部ならまだしも、地方ではつなぐことすら保証されていない場合がある。
閲覧だけならまだ問題は少ないが、書類を作成する際に確実に保存ができないというのは不安だ。そのため、オフィス系ソフトだけはクラウド系ウェブサービスに100%移行できず、代替案として現在はキングソフトの「Kingsoft Office」を利用している(関連リンク)。価格は3ソフトセットで4980円だ。
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